ニュース 2020.06.04. 12:12

防衛か、奪回か、復活か…DeNAの「1番・センター」をかけた争い

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DeNA・桑原将志

「6.19」に向けて


 新型コロナウイルスの問題により、シーズン開幕の見合わせが続いていたプロ野球。当初の予定から遅れること約3カ月、開幕日が「6月19日」と決まったことを受け、2日からは各地で練習試合も解禁となった。


 ここから開幕までの約2週間、各チームで開幕一軍入りやスタメンの座をかけたサバイバルレースが激化していく。今回取り上げたいのが、DeNAの「1番・センター」をめぐる争いだ。






不振に苦しむ昨季のレギュラー


 アレックス・ラミレス監督の就任以降、3位・3位・4位と来て昨季は最高位の2位。今季はもうひとつ上、1998年以来となるリーグ制覇を目指すベイスターズ。

 オフにはチームの要である筒香嘉智がメジャー挑戦のために退団したものの、その筒香から「4番・左翼」と「主将」を引き継いだ佐野恵太がしっかりと存在感を発揮。その前を打つ3番には、打線強化のために獲得した新助っ人のタイラー・オースティンも仕上がりの良さをアピールしていて、2番には昨季リーグ二冠王のネフタリ・ソトが入る形が固まりつつある。

 初回から相手投手にプレッシャーをかけていく強力打線ができつつある中、“最後のピース”となるのが「1番」に入る選手。昨季は神里和毅がレギュラーポジションを掴んでチームの躍進を支えていたものの、今春のオープン戦では13試合の出場で打率.182と大不振。不安な姿を露呈した。


 それでも、ファームの試合に参加しながらトンネル脱出のキッカケを模索しつつ、開幕が延期となったことで自身と向き合う時間もできた。あとは解禁となった対外試合で、活きた投手の球をどう打ち返していくのか。打撃の内容で首脳陣を納得させる必要がある。

 苦難を乗り越えて、不動のレギュラーの座を掴む。ハマの背番号8の再出発に注目だ。


復活を期すかつての盗塁王


 神里が不振に苦しんでいたところで、開幕スタメンに名乗りを挙げたのが梶谷隆幸。プロ14年目を迎えた31歳だ。

 類まれな身体能力を武器に、2013年に77試合の出場で打率.346とブレイクを果たすと、2014年には39盗塁をマークして盗塁王のタイトルも獲得。2017年は打率こそ.243も21本塁打・21盗塁を記録するなど、パワーとスピードを兼ね備えた外野手として存在感を発揮していた。

 ところが、その高すぎる身体能力がゆえに身体が悲鳴をあげることもしばしばあり、ここ数年は思うような結果を残すことができず。昨季は前年に右肩の手術を受けた影響もあって、一軍出場は41試合に留まった。


 それでも、復活を期す今季はオープン戦で13試合に出場すると、打率.304で1本塁打と状態の良さをアピール。残念ながら開幕は延期となってしまったが、5月末に行われた紅白戦でも結果を残し、練習試合では2試合続けて「1番・中堅」で先発出場を果たしている。

 この2試合ではいずれも3の0、6打数無安打で3三振と結果を残すことができなかったが、ラミレス監督をはじめ梶谷の復活に期待を寄せる声は多い。

 どこかでキッカケとなる1本を放ち、再びアピールのチャンスを掴むことができるだろうか。


少ないチャンスで猛烈アピール!


 また、練習試合でセンターのポジションには入っていないものの、「1番」奪回に向けて奮闘を見せているのが桑原将志だ。

 ラミレス監督就任初年度の2016年、シーズン途中から「1番・中堅」に定着すると、2017年には全143試合に出場してゴールデングラブ賞も受賞。オフには背番号も「1」に変更し、これから外野の要として定位置を築いていくかに思われた。

 ところが、2018年はサイクルヒット達成などの印象的な活躍もありながら、安定感に欠いたシーンが目立って127試合と出場数が減少。昨季はさらなる打撃不振に苦しめられ、72試合の出場で打率は.186と低迷。ポジションを神里に奪われてしまっている。


 再起にかける今季も、オープン戦では5試合・7打席と出番は少なく、打率.200とアピール失敗。しかし、そんな中でも腐らずに調整を続けていくと、6月に入って解禁された練習試合で躍動。

 2日の試合は途中からレフトの守備に入り、3-5と2点を追いかける9回、無死一塁で迎えた第1打席で青山浩二の変化球をレフトスタンドへ。土壇場で試合を振り出しに戻す同点2ランを放つと、翌3日も同じく守備からの出場で、またも9回無死一塁で迎えたその日の最初の打席でライトへの適時二塁打。2日連続で1打席だけのチャンスをモノにして見せたのだ。


 レギュラー死守に燃える背番号8と、その座を奪い返したい背番号1、そして復活にかける背番号3…。開幕までの約2週間、DeNAの「1番・センター」をめぐる争いから、目が離せない。


文=尾崎直也

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