原口
阪神・原口文仁

◆ 球宴以来の本拠地アーチ

 阪神の原口文仁選手が6日、甲子園で行われたソフトバンクとの練習試合に「8番・捕手」で先発出場し、今季“初アーチ”を含む4打数3安打3打点と存在感を示した。

 2点ビハインドの2回一死一塁で迎えた第1打席、開幕投手が内定している東浜巨の初球のカットボールを振り抜くと、快音を残した打球は左中間席へ飛び込む同点2ラン。昨年のオールスター第2戦以来、本拠地・甲子園では約11カ月ぶりの一発が、2020年の対外試合初アーチとなった。

 3回の第2打席は、東浜にカウント1-2と追い込まれてから外角一杯のストレートを流し打ち右線への二塁打。第3打席は凡退も、8回の第4打席は無死一塁の場面で左腕・モイネロの変化球を引っ張り込んで左翼線へ。一塁走者・植田海が一気に生還し、この日3打点目をマークした。

 守っては開幕ローテ候補の岩貞祐太を5回2失点と好リード。同学年バッテリーは尻上がりに状態を上げ、ソフトバンク打線を2回以降ゼロに封じ込めた。

 試合後に原口は「対外試合も再開して皆やる気に満ち溢れている。こうしてゲームが出来るのは嬉しい限り」と語り、自身の状態についても「いい状態で実戦に入ってこれている」と手応え十分。“代打の切り札”にとどまることなく、「捕手・原口」として存在感を示している。

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