ニュース 2020.06.10. 10:32

DeNA打線の2020年のキーマン!? ラミレス監督が信じる「4番・佐野恵太」がお目覚め

無断転載禁止
DeNA・佐野恵太

「1番・梶谷」を明言、ソトとオースティンのコンビも好調


 プロ野球ペナントレースの開幕まで2週間を切った。各指揮官は練習試合を通じて、選手の状態を確認しながら、今シーズンにおけるチームの戦い方の最終チェックをしている。

 DeNAは打線の骨格が決まりつつあるようだ。ラミレス監督は、復活を期する梶谷隆幸を「1番・中堅」に据える予定であることを明言。2014年に盗塁王を獲得し、2017年には21本塁打、21盗塁を記録するなどチームの主力を張っていたが、ここ数年は故障と不振に苦しみ、昨シーズンは41試合の出場で打率.215(93-20)と戦力になりきれなかった。


 そんな梶谷だったが、6月2日から行われている練習試合では、ここまで打率.400(15-6)とかつての輝きを取り戻し、神里和毅、桑原将志といった実績のあるライバルたちとの争いを制した。梶谷以外では、ソトとオースティンの外国人野手ふたりも好調だ。6月7日の日本ハム戦ではアベック弾を放つなど、その長打力を見せつけている。

 打順の並びこそ決まっていないが、大砲ふたりが続く上位打線は相手投手の脅威になることは間違いないだろう。その他にもロペスと宮﨑敏郎といった実績十分の両選手がしっかりと仕上げてきているようだ。

 そんな中で気がかりだったのが、新主将であり4番を任されている佐野恵太だ。


桑原、ロペス、宮崎を不振でも起用し続けた過去の采配


 昨シーズンオフに筒香嘉智(現レイズ)が退団したことで、DeNAは「4番」「主将」「左翼」と3つの役割が宙に浮いた。その3つの役割をラミレス監督から任されたのが、佐野である。筒香の後釜というプレッシャーをものともせず、佐野はオープン戦で打率.267(45-12)、3本塁打、11打点をマーク。11打点はオープン戦の打点王だった。

 しかし、6月に入ってから再開した練習試合では、6試合を終えて打率.050(20-1)と絶不調。唯一の安打も6月7日の最終打席に生まれたもので、それまでは19打数ノーヒットだった。他の打者が結果を残しているだけに、佐野の不振もより目立ち、本人も1本がでるまでは焦りがあったと振り返る。

 しかし、ラミレス監督はまったく動く気配を見せなかった。6月7日の試合後には、「結果がどうあれ使い続ける」とのコメントを残しだほど。そんなラミレス監督の選手起用を振り返ってみると、自らが信じた選手を起用し続けてきた。

 2016年シーズンは、30打席連続無安打のロペスに対し「スランプは誰しもがある。わたしは信じている」とコメントし、あえて打順も昇格させたことがあった。その試合でロペスは本塁打を放つと、そこから成績はV字回復。また、2017年シーズンは序盤に打率2割前半と苦しんだ桑原将志を1番で起用し続け、6月以降に爆発。7月には月間MVPを受賞した。

 昨シーズンの宮崎もそう。5月8日の時点で打率2割を下回っていたが、スタメンから外すことなく起用を続けて復調に導いた。


新4番が待望のお目覚め


 そんな中、9日に行われた巨人戦で佐野が3ランを含む猛打賞をマーク。日曜日の最終打席にようやくヒットのランプを灯しスランプの兆しを見せた新キャプテンが、この日の爆発で復調をアピールした。

 初回にジャイアンツ先発の戸郷からレフトの頭上を越える二塁打を皮切りに、6回にはライト前ヒット。8回には澤村の153キロストレートをバックスクリーン右に叩き込んだ。

 ホームランに佐野は「感覚は良かった。打った瞬間入ると思った」と手応え十分。ヒットが出ない状況が続き、「調子が悪いと引っ張ってしまうので、全打席で強い打球を打てるように」と意識したことが好結果に繋がった。

 それでも「まだまだ調整して状態を上げていかないと。4番を打たせて貰ってますが、前も後ろも実績十分のバッターがいる。僕が繋げはよりいい打線になる。繋ぐ意識を持ってやっていきたい」と、キャプテンらしい言葉で開幕を見据えた。

 スランプ時には「メンタルの持ちようを指導」したという指揮官も、「きょうは今までと違った姿が見られた。もちろん彼が対応した結果」と称える。「スイングは安定しているので続けていって欲しい」と期待を込め、常々語っていた「主力打者は30~40打席は立たないと感覚が掴めない」との持論通りの結果に満足げな表情を見せた。

 DeNA打線における2020年のキーマンは、やはり佐野になりそうだ。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

【PR】横浜DeNAベイスターズを観戦するなら「DAZN Baseball」

三浦大輔監督就任4年目となる今季、目指すは26年ぶりのリーグ優勝&日本一。新キャプテンの牧秀悟や期待の新人、度会隆輝がチームを牽引できるか注目!

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西