先発・田嶋が手ごたえ
オリックスは13日、京セラD大阪で行われた練習試合で阪神と対戦。この試合に向け、「力まず行きたい。自分の力以上を出さないように」と話していた左腕の田嶋大樹がマウンドに上がった。
6月6日の広島戦では3回4失点と不安を残すピッチングだったが、この日は「四球を何個か出してしまったんで、そこは反省点なのと、自分のボールが思ったように投げられたので、そこは今後も継続していくべきところ」と、課題と収穫を口にした。
この試合、田嶋が三者凡退に打ち取ったのは4回だけ。序盤は少し制球に苦しみながらもヒットは許さず、5回を79球、無安打、奪三振4、与四球3、無失点という内容でマウンドを降りた。開幕前最後の登板だったが、粘りのあるピッチングを披露したことで、20日に京セラドームで行われる開幕2戦目(楽天戦)の先発が濃厚だ。
T-岡田が連日の活躍も…
打線は5回まで、阪神・岩貞の前に手も足も出ずパーフェクトピッチングを許す展開。しかし、6回から登板した2番手の桑原謙太朗から後藤駿太がチーム初安打を記録し、盗塁で得点圏に進むと、「後ろにいいバッターもいるので、なんとかつないでいこうと打席に入った」T-岡田がスライダーをライトへ弾き返して同点に追いついた。
オリックスは、7回からヒギンス、海田智行、ディクソンが無失点リレーでつなぎ、前日と同じく同点のまま9回裏へ。二死後に吉田正尚がヒットで出塁し、俊足の佐野皓大が代走に送られたが、4番・ジョーンズがセカンドフライに倒れ、試合は2日連続の引き分け(1-1)となった。
試合後、西村徳文監督は「最後の登板で一番いいピッチングしてくれた」と先発の田嶋を評価。不調のジョーンズに関しては「本人が出るといえば使いますけど、休ませる予定」と、14日の練習試合最終戦は起用しない意向を示した。14日の阪神戦、オリックスは山本由伸が先発予定。いいイメージのまま開幕を迎えられるか注目だ。
取材・文=どら増田