指揮官も決意の一言「同じ戦い方をしても結果は変わらない」
オリックスは18日、19日からのシーズン開幕に向けて決戦の地となる京セラドーム大阪で前日練習を行った。
練習中、前日会見に臨んだ西村徳文監督は「今年の日本の状況を考えると、開幕の延期というのは仕方のないこと。選手たちは自主練習期間中もできることをしっかりとやってくれましたし、今は“やっと開幕できる”これから始まるという気持ち。スケジュールはハードになりますが、なんとか開幕戦を勝って、スタートダッシュといいますか、乗っていけるようにしていきたい」と、待ちに待った開幕への思いを口にした。
その開幕戦を託した山岡泰輔については「昨年の1年間で成長してくれましたし、やってくれると信じている」と信頼を寄せた一方で、自らの采配に関しては「今までと同じような戦い方をしても、結果は変わらない。今年はいろいろな意味で思い切り戦っていきたい。なんとか勝ってファンのみなさんと喜びを分かち合いたい。それだけです! 」と、よりアグレッシブな手を打っていくことを誓った。
2年連続で開幕投手を務める山岡泰輔は「ここまでやるべきことはやってきたので、あとは明日の開幕を待つだけ。状態もいいですし、かなり仕上がってきていると思う」と手ごたえを感じている様子。
さらに「無観客で始まりますが、プロ野球が開幕できることに感謝していますし、ファンの方々にテレビの前で楽しんでいただけるようなピッチングを見せたい。去年の開幕戦で悔しい思いをしているので、相手は異なりますが、リベンジしたいという気持ちも強く持っています。チームを勢いに乗せられるようなピッチングをしたいし、勝利に貢献できるように頑張ります!」と活躍を誓った。
オリックスは目下のところ開幕戦8連敗中。9年前も引き分けに終わっており、9年連続で勝利から見離されている。最後の開幕戦勝利は10年前、京セラD大阪での楽天戦だった。その開幕戦の呪縛から解き放たれることはできるのか、右腕の躍動に期待がかかる。
取材・文=どら増田