ゲームを動かす初ヒット
2020年6月19日、ついにプロ野球のレギュラーシーズンが開幕した。各地で熱戦が繰り広げられるなか、“チーム初ヒット”は誰が放ったのか。12球団別で振り返ってみる。
12球団最速でヒットを放ったのは、中日の3番・アルモンテ。練習試合でも打撃好調だった強竜打線から記念すべき一本が飛び出した。中日は続く4番・ビシエドが12球団最速本塁打を放ち、初回に2点を先制。初ヒットが先制点を呼び込んでいる。
驚きの一本が飛び出したのは「伝統の一戦」で幕を開けた東京ドーム。両軍ノーヒットで迎えた3回表、阪神の先発投手・西勇輝が菅野智之の147キロを豪快に振り抜き、左翼席へ先制ソロアーチ。プロ初本塁打が自らを援護する貴重な一発となった。
降雨の影響で試合開始時間が遅れた横浜スタジアムでは、広島のリードオフマンを務める新助っ人・ピレラが第1打席に今永から右安打、対するDeNAは2回、5番・ロペスが左翼ポール際へソロアーチを放り込み、一振りで先制に成功している。
パ・リーグに目を移すと、各球団の主力打者がチーム初ヒットを記録しており、セ・リーグほどの大きなサプライズは無かったが、オリックスは8番・安達了一がバントで捕手前に転がした打球が楽天バッテリーのお見合いを誘い初ヒット。直後にT-岡田の犠飛で同点に持ち込んでおり、渋い一本を貴重な得点に繋げた。
こうして12球団の初ヒットを並べてみると、内野安打を放ったヤクルトのリードオフマン・坂口智隆、衝撃の一発を放った西勇輝と、現オリックスの安達了一も含めて“猛牛戦士”の一員として戦っている(戦っていた)選手が計3名ラインナップされる結果となった。
2020年のチーム初ヒット
▼ 巨人「5番」亀井善行
4回・右二塁打[vs.西勇]
▼ 阪神「9番」西勇輝
3回・左本塁打[vs.菅野]
▼ 中日「3番」アルモンテ
1回・左安打[vs.石川]
▼ ヤクルト「1番」坂口智隆
1回・二安打[vs.大野雄]
▼ DeNA「5番」ロペス
2回・左本塁打[vs.大瀬良]
▼ 広島「1番」ピレラ
1回・右安打[vs.今永]
▼ 西武「1番」スパンジェンバーグ
4回・中安打[vs.有原]
▼ 日本ハム「4番」中田翔
2回・左二塁打[vs.ニール]
▼ ソフトバンク「7番」今宮健太
2回・左安打[vs.石川]
▼ ロッテ「8番」田村龍弘
3回・左二塁打[vs.東浜]
▼ オリックス「8番」安達了一
3回・捕安打[vs.則本昂]
▼ 楽天「4番」浅村栄斗
1回・左安打[vs.山岡]