オリックスのアデルリン・ロドリゲス

◆ 起死回生とはこのこと

 今年初となる京セラドーム大阪でのプロ野球有観客試合には、開幕を待ちわびていた4000人のファンが駆けつけ、劇的な幕切れを目撃した。

 オリックスの先発は、先週3日の西武戦(メットライフドーム)で先発を務め、5回1失点と好投した榊原翼。その榊原は初回から制球が乱れ、2回には2つの四球からピンチを招くと、内野安打で先制点を許してしまう。

 5回までに96球を要していた榊原だったが、6回もマウンドへ。しかしこの采配が裏目に出てしまう。先頭の渡邉諒に内野安打で出塁を許すと、清宮幸太郎は三振に斬って取ったものの、ビヤヌエバにレフトへ特大の2ランを被弾して降板。6回の2失点には「早くアウトを欲しがってしまい、甘く入ってしまった」と悔しさを滲ませた。

 一方の打線は、日本ハムの先発・有原航平の前に7回まで2安打と沈黙。三塁を踏むことすらできず、完璧に抑えられていた。しかし、その有原が7回でマウンドを降りると、2番手の宮西尚生を攻め立て、ロドリゲス、若月健矢の連打で無死二三塁の得点機を演出。一死後、代打で登場した伏見寅威の打球をサードがエラーし、1点が入る。

 なおも一死二三塁で大城滉二が鋭い打球をレフトに放ったが、これを左翼手の近藤健介がダイビングキャッチ。二塁走者の佐野皓大が帰塁できずダブルプレーが成立し、9回は日本ハムの守護神・秋吉亮がマウンドへ。その9回も簡単に二死となり、万事休すかと思われたが、オリックスが最後の最後で意地を見せる。

 あとひとりという状況から、ジョーンズ、T-岡田が立て続けに四球を選ぶと、ロドリゲスが目の覚めるようなライナーをレフトスタンドに突き刺し、スタンドとベンチの盛り上がりは最高潮に。

 劇的なサヨナラ3ランを放ったロドリゲスは「ファンのエネルギーを感じながらプレーができた。最高の結果になったけど、ジョーンズ、岡田が塁に出なければ自分のホームランで試合が終わることはなかった」と、後ろにつなげて見せた2選手の奮闘を称えた。

 西村徳文監督は「お客さんがきょうから入ってもらったというところで、勝てた。ましてやこういう勝ち方というのはチームで一番じゃないですかね」と有観客試合の効果を強調。先発の榊原に関しては「四球が4つ。制球力が…」とした上で「次はしっかりやってくれるんじゃないですかね」と次回の登板に期待を寄せた。

 また、3番手として回跨ぎを経験したK-鈴木についても「見られたのは良かった」と評価。課題である中継ぎ陣の再整備も着実に進んでいる。

文=どら増田

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