2020.07.15 18:00 | ||||
東北楽天ゴールデンイーグルス | 11 | 終了 | 0 | 埼玉西武ライオンズ |
楽天生命パーク |
涌井が7回無失点と好投
楽天の涌井秀章投手が西武打線を相手に7回無失点の好投を見せ、リーグトップの4勝目を挙げた。
開幕から無傷の3連勝中と新天地で躍動している涌井が、古巣・西武戦でも安定した投球を披露。前回登板は5回6失点ながら打線の援護にも助けられたが、この日は雨の中でも「粘り強く投げてくれた(三木監督)」と、要所を締めるピッチングで西武打線を沈黙させた。
初回は先頭の鈴木将平にヒットを許し、4番・山川穂高にも四球を与えたが、指揮官も大きかった振り返った5番・森友哉のファウルフライを三塁手・鈴木大地が好捕。2回、3回を三者凡退で切り抜けると、4回に再び山川に四球を与えたが後続を打ち取り、雨脚が強くなり始めた5回もテンポよく三者凡退で片づけた。
最大の山場は6回、2つの四球で一死一二塁で山川を迎えたが、山川を一ゴロに打ち取ると、二死に三塁で迎えた森をチェンジアップで空振りの三振に仕留めた。この回を終えて101球を数えていたが、7回もマウンドへ。すると、わずか3球でスリーアウトをとり、7回無失点、被安打1、与四球4、奪三振7という内容で、お役御免となった。
浅村も12球団最速の10号弾で援護
立ち上がりは西武の先発・今井達也も力強いボールを投げ込み投手戦の様相を呈していたが、今井が4回に二死走者なしからヒットと連続四球でピンチを広げ、二死満塁から2番・鈴木がライトへ2点適時打を放ち楽天が先制。これで「気持ち的にも楽に打席に入れた」という3番・茂木栄五郎が直球を捉えての3ランを放ち、一挙5点を奪った。
さらに7回には、西武の3番手・ルーキーの浜屋将太から浅村栄斗が12球団最速の二桁本塁打となる10号ソロを右翼席に運び口火を切ると、二死満塁からルーキーの小深田大翔が走者一掃の適時二塁打でプロ初打点をマーク。これに鈴木と茂木が連続適時打で続き、試合を決定づけた。
結局、楽天が降りしきる雨の中で行われたホームでの有観客試合初戦を11-0でモノにし、連敗を「3」でストップ。試合後、お立ち台に上がった涌井は、打線の大量援護に感謝ししつつ、「16年目にしてようやく仙台の空気があってきたのかなと思います」と語り、仙台のファンに「これからもっと勝てるように頑張っていきたいと思います」と更なる活躍を誓った。