2020.07.17 18:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 1 | 終了 | 2 | 読売ジャイアンツ |
横浜 |
“ウチュウ人”井納の粘投実らず
長いロードを終え、初めてファンの入った本拠地・横浜スタジアムでの初戦で巨人と対戦したDeNAは、ここまで2戦2勝と安定している井納翔一が先発。その井納翔一は初回、2回と立て続けにピンチを迎えるも、相手のミスや柴田拓竜の好守にも助けられ、2回の無死満塁のピンチも最少失点で切り抜けた。
3回は二死後、丸佳浩にレフト最前列に運ばれて2点目を与えてしまうが、降りしきる雨の中で5回からはセットポジションに切り替えるなど、ベテランらしい工夫も見られ、絶好調の岡本和真を3三振に抑え込むなど力投。本人も「点を取られたあとも1球1球集中して次の点を与えないように、粘り強く投げられた」と自身の投球内容を振り返った
悪天候の中☔️好プレーで投手を助ける #柴田竜拓 選手✨⚾️👍#baystars pic.twitter.com/CluppwHb9o
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) July 17, 2020
井納の粘投に応えたい打線だったが、7回表の攻撃前に雨が強くなり中断。結局、雨は降り止まず無念のコールドゲームとなり、井納は6回89球、被安打6、奪三振6、与四球1ながら敗戦投手となった。
3試合連続タイムリーなし…
打線は2回、今シーズン初登板の巨人・今村信貴に先頭の佐野恵太が二塁打、宮崎敏郎は低めの変化球をセンター前に落として一三塁のチャンスを作り、6番に入った柴田の内野ゴロの間に1点を返した。しかし、その後は走者を出しながらも中軸が併殺打に倒れるなど、チャンスを広げきれない。
5回には先頭の戸柱恭孝がヒットで出塁するが、「ランナーが戸柱なので、(犠打でも)ダブルプレーになる可能性がある」との理由から、大和、井納と続く場面で強硬策を選択。しかしランナーは進められず無得点。再三チャンスは作るものの、最後まで今村を攻略できなかった。
タイムリーは14日のドラゴンズ戦の4回に、梶谷隆幸の二塁打で記録して以来出ておらず、タイムリー欠乏症に陥っている状態だ。ラミレス監督は「打つ時もあれば打たない時もある。これも野球」と淡々とコメントしたが、ここ数試合は、今まで繋がっていた打線に陰りが見える。
観客の戻ったハマスタに指揮官は「グレイトフィーリング」と喜び、「明日は良い天候の中、野球をエンジョイしてもらいたい」とファンに投げかけた。明日こそは、ようやく足を運べたファンの前で、スッキリとした野球を見せてもらいたい。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)