ロッテ・山本大貴

 ロッテの山本大貴が、2年前のプロ初登板で悔しいマウンドとなった札幌ドームで成長した姿を見せた。

 2年前の18年10月10日に札幌ドームでの日本ハム戦で、一軍プロ初登板・初先発を果たしたが、3回を投げて5安打、4四死球、4失点で敗戦投手となり、ほろ苦いプロ初登板となった。

 「昨年(18年)は札幌ドームで登板を経験させてもらって、あれをきっかけに一軍で投げたいという強い気持ちが湧きました。一軍で投げるというのは、こういうことなんだなという実感が湧いた。2年目にかける思いはありましたが、(一軍で)投げられなかったというのはすごく悔しい」

 「もっともっと自分のレベルをあげて、一軍で呼ばれて投げる時に経験不足だから仕方がないとかはしたくなくて、一発目からバシッとあわせられるぐらい自信をもって投げたいと思っていました。そういう意味では1年間悔しいシーズンで終わったなと思います」。

 昨季終了後にこのように話していた山本は、ファームで47試合に登板したが、一軍登板がなく悔しい1年に終わった。

 シーズンオフは、プエルトリコのウインターリーグに武者修行。実戦をつめるということもあり、投球フォームをはじめ、ツーシーム、チェンジアップといった新球を試した。

 「チェンジアップはプエルトリコでの1カ月半は練習、みっちり教えてもらいながら投げ込んできたので、かなり自信はついたかなと思います。緩急といった面で、カーブ、スライダー、カッター、右バッターに入ってくるボールだった。そこに1つ、2つ外に逃げる球、下に沈む球というのを練習できたのはよかった。それを試合に使えるまでにモノにできた。よかったかなと思います」と、1月の時点ではかなり手応えをつかんでいた。

 春季キャンプが始まってからは、2月9日の楽天モンキーズとの国際交流試合に登板。一軍入りへ向けアピールしたいところだったが、1イニングを投げ、4四死球、2失点の大乱調。その後は一軍の練習試合、オープン戦での登板はなく、ファームでの調整が続いた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れたが、一軍の練習試合での登板機会はなかった。ただ、二軍公式戦の映像をみると、ボールが先行する場面もあったが、ストレートは145キロ以上投げるなどかなり力強さを増した印象を受けた。

 7月14日に一軍昇格を果たし、17日の日本ハム戦(札幌ドーム)で久しぶりに一軍のマウンドに上がった。四球と二塁打で二、三塁のピンチを招くも、1回を無失点に抑え、ストレートは最速147キロで常時140キロ台中盤から後半を計測。変化球も、中島卓也を空振り三振に仕留めた3ボール2ストライクから投じた外に逃げるボールは素晴らしかった。19日の日本ハム戦も、2-9の8回から登板し1回を無失点に抑えた。2年前は制球を乱し失点を重ねたが、四球や安打で走者を出してもしっかりとスコアボードに“0”を入れた。

 今季に向けて、1試合でも多く一軍で投げて、一軍の勝利に貢献できるようにプレーしたいという目標を立てていた山本。日本ハム戦は無失点に抑えたが、一軍定着、一軍の勝利に貢献するためにも、日々安定した投球が求められる。もらった登板機会で結果を残し、一軍で自身の居場所を確保したい。

文=岩下雄太

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