ニュース 2020.08.17. 11:00

バットでも成長した姿を見せたロッテ・和田康士朗

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ロッテ・ 和田康士朗 (C) Kyodo News

プロ初スタメンで初安打


 『1番・センター』でプロ初スタメン出場を果たしたロッテの和田康士朗が、プロ初安打を含む猛打賞、3盗塁をマークし勝利に大きく貢献した。

 初回の第1打席、日本ハムの先発・バーヘイゲンが投じた初球のストレートをセンター前にはじき返し、嬉しいプロ初安打となった。和田の武器といえば“足”。続く中村奨吾の初球に二塁盗塁を決め、井上のセンター前ヒットで生還した。

 2-3で迎えた3回の第2打席は、1ボール2ストライクからライト前に運び、中村の初球に二塁盗塁成功し、4番・安田尚憲の左飛で同点のホームを踏んだ。

 3-3の5回の第3打席は、初球のカーブをライト前に放ち、これで猛打賞を達成。塁に出れば次の塁を狙う和田は、中村の初球に二塁盗塁を試みる。タッチアウトと判定されたが、ここで井口資仁監督がリクエストを要求。判定が覆りセーフとなった。これでこの日3つ目の盗塁となり、盗塁ランキングでも荻野貴司(ロッテ)、西川遥輝(日本ハム)と並んでリーグトップタイとなった。中村の犠打で三塁へ進むと、マーティンが放ったショートへのゴロで、捕手のタッチをかいくぐりヘッドスライディングでホームインした。


コツコツと


 プロ初スタメンで、猛打賞の活躍を見せた和田だが、昨季のこの時期は背番号『122』を背負う育成選手だった。

 昨季ファームで103試合に出場したが、一軍から再調整の選手や藤原恭大、菅野剛士、三家和真などライバルが多く、スタメン出場は33試合。昨年の8月はファームで月間18試合に出場したが、スタメン出場はわずかに2試合だった。ファームで多く打席に立つためには、少ないチャンスで結果を残す必要があった。

 昨季の春季キャンプでは、福浦和也現二軍ヘッドコーチ兼打撃コーチから、ボールを打ちにいくときに猫背になってしまう癖を指摘され、背筋を伸ばした状態で打つことを意識するようになった。

 特に昨季ファームでは8月の打率が.333(9-3)、9月は.346(26-9)と月間打率は3割を超え、「変化球の低めのボール球とか見えるようになってきたなと思います」と手応えを掴みつつあった。

 この時期の打撃練習を見ていると、「詰まったり、先っぽでもスタンドに入ることが打撃練習でもありますね」と飛距離が伸びた。その要因についても「福浦さんに言われている上半身だけでなくて下半身を使ってというのが、少しずつできているのかなと思います」と教えてくれた。

 今年に入ってからも、春季キャンプは二軍スタートだったが、「猫背にならないことを意識して、今のキャンプはコンパクトに振るということを心がけています。また、強いスイングをしつつ僕の足が活かせるバッティングを今目指してやっています。その結果だと思います」と、2月8日の楽天モンキーズとの国際交流試合で本塁打を放った。

 楽天モンキーズ戦での活躍もあり春季一軍キャンプ打ち上げ後も、一軍に帯同し“足”で存在感を見せていたが、一軍と二軍の投手では「全然違いますし、全部際どいところにきて、甘い球が全然こないです」と打撃面で苦労していた。

 それでも試合前の打撃練習では、ルーキー時代のときと変わらず逆方向を意識して打ち、猫背にならないよう背筋を伸ばして打っていた。シーズンが開幕してからも、7月、8月上旬の打撃練習を見ていると、打つ方向は変わっていないように見える。過去の取材で和田は「練習から引っ張ると開きが早くなると言われているので、練習でしっかり逆方向を意識して開かないように意識しています」と語っていた。

 継続して取り組んできた成果が、この日の好結果に結びついたといえるだろう。この活躍を“継続”することができれば、勝負所での“代走の切り札”ではなく、レギュラーも見えてくる。“足”だけでなく、“バット”でも継続してアピールを続けていきたい。

文=岩下雄太

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