ロッテ・ 和田康士朗 (C) Kyodo News

◆ 盗塁がいずれも得点に絡む

 ロッテの和田康士朗選手(21)は16日、本拠地・ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦に「1番・中堅」で先発出場。プロ初安打を含む3安打に3盗塁、3得点の大暴れでチームの勝利に貢献した。

 埼玉県の小川高から都幾川倶楽部硬式野球団、さらにはBCリーグの富山を経て2017年の育成ドラフト1位で入団した3年目の外野手。高校時代は陸上部だったという異色の経歴も話題になったが、その自慢の快足と“和ギータ”と称されたソフトバンク・柳田悠岐ばりのフルスイングで徐々に注目を集め、今年の6月に晴れて支配下登録を勝ち取った。

 開幕から代走のスペシャリストとして控え、今季はこの試合前の時点で23試合に出場も打席に立ったのは5回だけ。その中でもリーグ3位タイの9盗塁を記録するなど印象的な活躍を見せていたが、この日ついにスタメン出場のチャンスが巡ってくる。

 初回、日本ハム先発のドリュー・バーヘイゲンの投じた150キロをフルスイング。いきなりセンターへと弾き返すプロ初安打をマークして見せると、さらに次打者・中村奨吾の初球に盗塁成功。スタートから持ち味をフルに発揮してチャンスを演出すると、そこから二死二・三塁となって5番・井上晴哉がセンターに運ぶ2点適時打。和田のアグレッシブな姿勢がいきなり先制点をもたらす。

 そこから2-3と逆転された直後の3回裏、和田の第2打席。今度は2ストライクと追い込まれるも、またも151キロの速球に反応すると、ライトに抜けていく2打席連続の安打。マルチ安打を記録すると、またも次打者の初球に即盗塁。2打席続けてチャンスメイクをし、一死一・三塁から安田尚憲の犠飛で同点のホームイン。試合を振り出しに戻した。

 3-3の同点で迎えた5回裏、ここもイニングの先頭で和田の打席。ファンの期待も高まる中、今度はバーヘイゲンが投じた初球のカーブを叩き、打球は一二塁間を破ってライトの前へ。前の2打席とは違い、変化球を1球で仕留めて3打席連続の安打を放つ。

 当然、相手バッテリーも警戒を強める中、なんと3度目の出塁でも初球スチールを敢行。いい加減にしろ、と言わんばかりに日本ハムの宇佐見真吾が良い送球を送ってアウトの判定も、ここはロッテサイドがリクエストを要求。ビデオ判定の結果、この判定が覆ってセーフに。この日3個目の盗塁は、離脱中の荻野貴司と、相手のリードオフマン・西川遥輝に並ぶリーグトップの数字となった。

 中村の犠打で三塁に進むと、レオネス・マーティンの打球は前進守備を敷いたショートへのゴロ。普通であればためらうような当たりも、和田は躊躇なくホームに突撃。頭から突っ込んでセーフをもぎ取り、チームに勝ち越し点をもたらした。

 試合は直後の6回表にホセ・フローレスが2点を失って5-5の同点となってしまうものの、同点の8回に田村龍弘が勝ち越し打。この1点をストッパー・益田直也が守り、6-5の勝利。ロッテは今週4勝目を挙げ、週次勝ち越しを決めている。

 和田は初スタメンに応える5打数3安打、3盗塁に3得点。終盤の2打席はいずれも空振り三振に倒れたものの、思い切りの良いプレーでチームを牽引。これまで打席に立つ機会は少なかったが、数少ないチャンスを掴んで首脳陣にアピールした。

文=尾崎直也

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ベースボールキング編集部

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