2020.08.18 18:00 | ||||
読売ジャイアンツ | 1 | 終了 | 0 | 阪神タイガース |
東京ドーム |
主砲の一発による1点を守り抜く
18日に東京ドームで幕を開けた今月2度目の“伝統の一戦”、巨人-阪神の3連戦は巨人が先勝。中5日で先発した菅野智之がわずか1点の援護を守り抜く完封勝利で、今季の成績を8勝負けなしとしている。
5勝負けなしという圧巻の内容で6・7月の月間MVPに輝いた背番号18。8月に入ってもその勢いは留まるところを知らず、4日の阪神戦は7回2失点、12日のヤクルト戦も7回1失点と連勝を伸ばし、7勝負けなしの状態でこの日を迎えた。
中5日で週の頭の火曜日を託されたエースは、初回に一死から糸井嘉男に安打を浴びるも、後続を三振と外野フライに斬って危なげなく無失点で立ち上がると、2回は二死走者なしから木浪聖也にフェンス直撃の二塁打を浴びてピンチを迎えたが、つづく打者を内野ゴロに打ち取ってここも無失点。落ち着いた投球でピンチを切り抜けた。
その後は3回にこの日はじめての三者凡退を記録すると、4回・5回も三人斬りでテンポ良く進行。すると、相手先発・髙橋遥人の前に無安打だった打線も、4回に主砲の岡本和真がチーム初安打となる一発をレフトに叩き込んで先制。この日の菅野にはこの1点で十分だった。
6回は一死から近本光司に内野安打でひさびさの出塁を許すも、初回に安打を許した糸井は一ゴロに仕留め、二死二塁となって得点圏打率5割を誇るジェリー・サンズを迎えたが、変化球を外に投げ切って右飛。相手に反撃のスキを与えない。
7回も4番・大山悠輔からの中軸3人をかんたんに片づけ、8回も二塁打を浴びている木浪から代打の髙山俊、さらに代打の福留孝介という3人を瞬く間に3人斬り。福留に対しては100球を超えていながら外いっぱい153キロで手を出させず見逃し三振に仕留め、マウンドを降りながらグラブをポーンと叩いた。
その裏、巨人の攻撃は9番・菅野からという打順だったが、代打はなく菅野がそのまま打席へ。球場の巨人ファンからは大きな拍手が起こる。
8回終了時点で109球。リードはわずかに1点で、相手は1番からの好打順という中、背番号18は変わらずマウンドへ。球場の巨人ファンからは再び大きな拍手。スタンドも、ベンチも、祈りながらエースにこの試合を託す。
先頭の近本を内野フライに打ち取ると、つづく糸井には高めに浮いたボールを右中間に弾き返されたものの、これはフェンスの手前で右翼手がキャッチ。肝を冷やしながらも二死を奪う。
球数も120球を超えてきた中、サンズには一発を警戒した部分もあってかこの日はじめての四球を与えたものの、4番の大山は外の変化球で二飛。27個目のアウトを奪い、125球の完封勝利。今季3度目のシャットアウト勝ちで、開幕からつづく自身の連勝を「8」に伸ばした。
文=尾崎直也
▼ 菅野智之・きょうの投球内容
・投球回:9回
・投球数:125球
・打 者:31人
・被安打:3本
・与四球:1個
・奪三振:7個
・失 点:0点