ロッテ・中村奨吾

 8月2日の楽天戦から14試合連続で、『2番・セカンド』で先発出場するロッテの中村奨吾が、良い味を出している。

 18日のソフトバンク戦、3番・マーティンが1打点、4番・安田尚憲が3打点、5番・井上晴哉が1打点と、クリーンナップが打点を挙げたが、2番・中村奨の働きが大きかった。

 0-0の初回一死走者なしで迎えた第1打席、ソフトバンクの先発・千賀滉大が投じた外角のストレートを逆らわずに右中間を破る二塁打で出塁。マーティンの一ゴロで三塁へ進むと、安田のレフト前ヒットで先制のホームを踏んだ。

 2-1の3回の第2打席は四球を選ぶと、マーティンの右中間を深々と破る安打で一塁から一気に俊足を飛ばしホームイン。3-1の7回一死走者なしの第4打席は、2ボールから千賀のストレートをセンター前へはじき返し出塁するとマーティンの二塁打で三塁へ進み、安田尚憲のレフトへの二塁打でホームに還ってきた。

 16日の日本ハム戦では1番・和田康士朗がプロ初安打を含む猛打賞、3盗塁、3得点、3番・マーティンと4番・安田が1打点、5番・井上が3打点の活躍が目立ったが、中村奨はイニングの先頭で和田が出塁し盗塁を決めた打席、いずれもきっちりとバントを決めた。

 先頭打者が塁に出ればきっちりと送り、ランナーがいなければ安打や四球で出塁しクリーンナップへ繋げる。中村奨は8月ここまで、月間打率.333(65-18)、15得点、4犠打、出塁率.410をマークする。犠打は16日の1試合3犠打を決めるなど月間トップタイの記録で、得点は18得点のチームメイトのマーティンに次ぐ月間2位だ。

 得点圏で走者を還すマーティン、安田、井上の働きは大きいが、2番・中村の出塁があってこその得点ともいえるだろう。7月はチーム得点がリーグワーストの101得点だったが、8月は上位打線が機能しチーム得点はリーグトップの83得点を記録する。ここに「右大腿二頭筋の軽い筋損傷」で7月23日に一軍登録抹消されていた不動のトップバッター・荻野貴司が、戻ってくればさらに打線に厚みが増す。

 昨年は2年連続で全試合に出場しながらも「満足のいくシーズンではなかったですし、チームに迷惑をかけることが多かった」とシーズン終了直後にこう話していた中村奨だが、今季はここまで昨季の悔しさを晴らすような働きで、攻守にわたってチームに貢献している。中村奨がシーズン通して、現在のパフォーマンスを発揮することができれば、リーグ突ッパ!も近づいてくる。

文=岩下雄太

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