◆ 松山に2安打3打点
DeNAの濱口遥大投手が今季4勝目を目指して横浜スタジアムでの広島戦に先発登板。6回3失点と試合を作ったが、6回に勝ち越しを許し、チームも敗戦を喫した。
今シーズンの濱口は開幕からローテーションを守っているものの、クオリティスタート(6回3失点以下)は最初の1度だけ。前回まで8試合連続で6回を投げきれずに降板していたが、初回の一死一二塁のピンチを併殺打で切り抜けると、2回と3回には4つの三振を奪って三者凡退に終えるなど立て直した。
しかし、4回に堂林翔太、鈴木誠也に連続長短打を浴びて一死二三塁とされると、続く松山竜平の2点適時打で先制を許す展開に。その後、5回に梶谷隆幸の2ランで試合を振り出しに戻した直後の6回、再び松山に適時打を許して勝ち越されたが、これまで大きな壁となっていた6回は投げ抜いた。
6回94球、被安打5、与四球2、奪三振7という内容に濱口は「ブルペンからボールは走っていて、良い状態で試合に入ることができた」としつつ、「得点を許した松山選手のタイムリーは2本とも変化球だったのと、3点目は四球絡みの失点だったので見直したい。勝っている状態で繋ぐことができず悔しい」と反省の弁を口にした。
◆ ラミレス監督「前回よりもいい」
試合後、ラミレス監督は濱口について「6回で90球ぐらい。前回よりもいい。松山のタイムリーなど失投も何球かあり3失点だったが、全体的に良くなっている」と評価。きょうは明らかなボール球は少なく、宝刀チェンジアップの他にフォークボールも効果的で、次回登板に期待を感じさせるピッチングだった。
試合は広島の先発・野村祐輔の前に、梶谷の2ランのみで完敗。指揮官も「インコースにストレートとカットボール、アウトコースにツーシームとチェンジアップを上手く使われた。最初から最後までいいピッチングで打ち崩すことは難しかった」と振り返り、「3連戦をどう終えるかが大事。高いモチベーションで明日を勝つ」と切り替えた。
この日は、不調のホセ・ロペスをファームで調整させる決断を下した指揮官だったが、「万全な状態で帰ってもらえるように。ポジティブな意味で」と語り、あすの試合に向けては「井納には5、6回を投げてもらい、打つ方もしっかりと得点して勝ちたい」とコメント。厳しい姿勢でカード勝ち越しを目指す。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)