2020.10.13 18:00 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 4 | 終了 | 3 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
ZOZOマリン |
ロッテの益田直也が3-3の9回から登板し、浅村栄斗に四球を与えたが、1回を無失点に抑え、その裏のサヨナラ劇を呼び込む見事な17球だった。
2-3と1点ビハインドの8回に同点に追いつき、勝利への機運が高まってきた中、9回のマウンドに守護神・益田が上がった。1番・小深田大翔からはじまり、鈴木大地、浅村栄斗、島内宏明へと繋がっていく嫌な打順。先頭の小深田に対し3ボール1ストライクとボールが先行するも、146キロのストレートで一ゴロに打ち取り、まずは1アウトを奪う。
続く打者は昨季までチームメイトだった鈴木大地。同学年の鈴木とは、今季試合前まで3度対戦し無安打に抑えている。この日もインコースに力のこもった152キロのストレートを投じて見逃し三振に仕留めた。
簡単に二死とし、打席には試合前までマリーンズ戦において、打率.403、11本塁打、31打点の浅村。3ボール1ストライクから5球目、アウトコースへの150キロストレートを見送られ、四球で出塁を許したが、続く島内を簡単に追い込むと、最後はアウトコース150キロのストレートで空振り三振に。これで益田は、9月30日の日本ハム戦から6試合連続無失点となった。
するとその裏、楽天の守護神・ブセニッツから井上晴哉が適時二塁打を放ちサヨナラ勝ち。二塁ベース上、両手でガッツポーズし、喜ぶ井上の下に、いの一番に駆けつけたのが同学年の益田だった。
1年前の10月30日、同年に取得した国内FA権を行使せず、「今年(2019年)は最後まで3位争いをしましたが、来年(2020年)は3位争いではなくて、優勝争いをしたい。今年(2019年)はマリンで優勝を見たので、あんな思いはしたくないですし、一番最後まで野球ができるように来年(2020年)は頑張りたいと思います」という強い思いを持ってマリーンズに残留を決意した。
あれからもうすぐ1年になる。いまマリーンズは、リーグ制覇に向けて首位・ソフトバンクと熾烈な優勝争いを繰り広げている。益田は今年も抜群の安定感で、開幕から優勝を目指すチームの守護神として、選手会長としてチームを引っ張る。マリーンズファンは益田が、優勝の瞬間にマウンドに立っていることを強く願っているはずだ。チームのため、ファンのため、残り試合も、背番号「52」は腕を振り続ける。
文=岩下雄太
2-3と1点ビハインドの8回に同点に追いつき、勝利への機運が高まってきた中、9回のマウンドに守護神・益田が上がった。1番・小深田大翔からはじまり、鈴木大地、浅村栄斗、島内宏明へと繋がっていく嫌な打順。先頭の小深田に対し3ボール1ストライクとボールが先行するも、146キロのストレートで一ゴロに打ち取り、まずは1アウトを奪う。
続く打者は昨季までチームメイトだった鈴木大地。同学年の鈴木とは、今季試合前まで3度対戦し無安打に抑えている。この日もインコースに力のこもった152キロのストレートを投じて見逃し三振に仕留めた。
簡単に二死とし、打席には試合前までマリーンズ戦において、打率.403、11本塁打、31打点の浅村。3ボール1ストライクから5球目、アウトコースへの150キロストレートを見送られ、四球で出塁を許したが、続く島内を簡単に追い込むと、最後はアウトコース150キロのストレートで空振り三振に。これで益田は、9月30日の日本ハム戦から6試合連続無失点となった。
するとその裏、楽天の守護神・ブセニッツから井上晴哉が適時二塁打を放ちサヨナラ勝ち。二塁ベース上、両手でガッツポーズし、喜ぶ井上の下に、いの一番に駆けつけたのが同学年の益田だった。
1年前の10月30日、同年に取得した国内FA権を行使せず、「今年(2019年)は最後まで3位争いをしましたが、来年(2020年)は3位争いではなくて、優勝争いをしたい。今年(2019年)はマリンで優勝を見たので、あんな思いはしたくないですし、一番最後まで野球ができるように来年(2020年)は頑張りたいと思います」という強い思いを持ってマリーンズに残留を決意した。
あれからもうすぐ1年になる。いまマリーンズは、リーグ制覇に向けて首位・ソフトバンクと熾烈な優勝争いを繰り広げている。益田は今年も抜群の安定感で、開幕から優勝を目指すチームの守護神として、選手会長としてチームを引っ張る。マリーンズファンは益田が、優勝の瞬間にマウンドに立っていることを強く願っているはずだ。チームのため、ファンのため、残り試合も、背番号「52」は腕を振り続ける。
文=岩下雄太