ニュース 2020.11.06. 11:21

移籍先探す内川聖一と同世代選手たちの今

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2018年に2000本安打を達成した内川 (C)Kyodo News

内川は2020年シーズン一軍未出場


 3年ぶりのパ・リーグ優勝を決めたソフトバンクの内川聖一が退団することになった。NPBのみの数字で見ると、現役最多の2171安打を放っている稀代のヒットメーカーでもあり、大きなニュースとして扱われている。

 内川は11月1日に行われたソフトバンク二軍の最終戦後に行われたセレモニーで、「今年、1打席も一軍でチャンスをもらえなかったことで、野球を辞める決心がつかなかった」と心情を吐露。移籍先を探し、来シーズン以降も現役でプレーすることを目指している。

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 そんな内川は、1982年生まれの38歳。同世代(1982年4月2日〜1983年4月1日生まれ)の選手たちも球界には残り少なくなり、2020年シーズンは内川を含めて8人だった。

 そのなかで主力として今シーズンを戦った野手が中島宏之(巨人)だ。中島は巨人への移籍1年目となった昨シーズンこそ43試合の出場で打率.148(54-8)と奮わなかったが、今シーズンはここまで開幕から一度も二軍へと降格することなく、96試合の出場で打率.294(269-79)、7本塁打と打棒が復活。規定打席には到達していないものの、原辰徳監督が開幕前に「空いている」と話していた一塁のポジションをしっかりと埋めた。

 今後も継続的な出場機会を得る必要はあるが、通算安打数を「1846」としており、2000安打も視界に入っている。


離脱中の亀井は日本シリーズで復帰予定


 レギュラーではないものの、チームにとって欠かせない存在なのが藤田一也(楽天)と亀井善行(巨人)のふたり。藤田は開幕一軍スタートとなり、一度は8月下旬から9月半ば過ぎまで登録を抹消されていたが、代打や試合後半の守備固めとして50試合を超える出場機会を得ている。

 一方の亀井は、左足内転筋の張りで9月25日から登録を抹消されているが、それまでは1番(14試合)や3番(11試合)といった重要な打順を務めるなど、35試合でスタメン出場していた。

 リハビリ中の亀井に対して原監督は、「(亀井は)すごく慎重。フェニックスに行くよ」とフェニックスリーグで実戦復帰してからの日本シリーズで合流する青写真を描いているようだ。亀井が不在のなか、松原聖弥ら若手を積極的に起用しながらペナントレースを制したが、百戦錬磨のベテランの力はまだまだ必要ということだろう。

 野手ではもうひとり、ベテラン捕手の山崎勝己(オリックス)は、現役引退を発表。6日のホーム最終戦でファンに別れを告げる。


比嘉幹貴が中継ぎとして防御率0点台の活躍


 投手陣では比嘉幹貴(オリックス)が奮闘している。比嘉は左大腿二頭筋の筋損傷での離脱期間があり、昨シーズンの45試合から試合数は19試合に減らしたが、防御率0.77と結果を残している。

 移籍2年目となる内海哲也(西武)は先発ローテーション入りこそ果たせていないものの、移籍後初勝利をマークするなど、登板した試合ではまずまずの投球を披露。白星こそひとつだけだが、「生きた教材」になると球団からの評価は高い。

 今シーズンから3球団目の所属となった中田賢一(阪神)は3試合で防御率7.59と苦しい立ち位置。9月20日の中日戦を最後に、一軍での登板機会は訪れていない。

 プロ野球の世界において38歳といえばもう大ベテランの域だ。若い選手たちと世代交代をしなければいけない年齢でもあり、いくら実績があってもチーム事情によっては内川のように出場機会すら与えられないこともある。

 ベテラン選手に求める役割は球団によってさまざま。レギュラーに近い役割や代打の切り札として起用し、純粋な戦力としての貢献を求めることはもちろん、生きた教材として若手の手本となることを求めることもある。

 今シーズンの内川は一軍での起用機会こそなかったものの、二軍では打率.327(98-32)とまだまだバットは湿っていない。それこそ中島のように一塁のレギュラーに近い存在や、レギュラーは難しくても右の代打の切り札として戦力になると考える球団は間違いなくあるだろう。さらにはNPB通算2171安打を放った技術、これまで培ってきた経験をコーチとは違った立場でチームメートに伝承することも期待できる。

 来シーズン、内川はどの球団のユニフォームを着ているのだろうか――。


【1982年生まれ世代今シーズン成績】
▼ 内川聖一(ソフトバンク)
一軍出場なし

▼ 中島宏之(巨人)
96試合 打率.294(269-79) 本7 打点29

▼ 亀井善行(巨人)
51試合 打率.255(141-36) 本2 打点17

▼ 藤田一也(楽天)
54試合 打率.206(34-7) 本0 打点4

▼ 山崎勝己(オリックス)
1試合 打率.000(0-0) 本0 打点0

▼ 内海哲也(西武)
4試合 1勝2敗 防御率4.26

▼ 中田賢一(阪神)
3試合 0勝2敗 防御率7.59

▼ 比嘉幹貴(オリックス)
19試合 0勝0敗8H 防御率0.77

※数字は2020年11月5日終了時点
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