ニュース 2020.11.07. 12:38

楽天・久保裕也が引退会見 “松坂世代”からまた一人…「良い仲間に恵まれ、良い世代に生まれた」

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引退会見を行った久保裕也(左)と花束を持って駆け付けた渡辺直人(右) ⓒRakuten Eagles

藤川と渡辺直人に続いて…


 楽天の久保裕也投手(40)は7日、今季限りでの現役引退を発表。同日、オンライン形式での引退会見が実施され、現在の心境を語った。


 「18年の現役生活を終え、引退することを決意しました。イーグルスに来て4年間、本当に思い切り野球を楽しむことが出来ました。感謝の気持ちでいっぱいです。いろいろな思い出がありますが、18年間野球を楽しむことができて、本当に幸せだったと思います。本当にありがとうございました」

 冒頭、晴れやかな表情でこれまでを振り返り、何度も感謝を述べた40歳の右腕。

 引退を決断した経緯については、「なかなか結果を出せず、力の衰えを感じた。イーグルスに入団するときから、イーグルスを最後の球団にすると決めてプレーしてきたので、迷うことなく引退するということに決めました」と語った。


 会見の最後には、きのう引退試合を行ったばかりの渡辺直人が花束を持って駆け付け、熱い握手と抱擁で健闘をたたえ合うシーンも。

 今年は藤川球児、そして渡辺直人につづいて、また一人の“松坂世代”が現役を退くこととなったが、そんな同世代の選手たちについては、「友人でありライバル。良い仲間に恵まれ、良い世代に生まれたんだな」と振り返る。


 今後については、「しばらくゆっくりさせていただいて、そこから家族とも話しながら決めたいと思う」とコメント。

 “投のユーティリティー”としてチームを支えた男の、第2の野球人生にも注目だ。


現役にこだわり、3球団を渡り歩いた18年のキャリア


 沖学園高から東海大を経て、2002年の自由枠で巨人に入団した右腕。巨人では主にリリーフとして活躍を見せ、2010年はキャリア最多となる79試合に登板して8勝1敗、32ホールドで防御率2.77という好成績を残している。

 さらに、翌2011年にはシーズン途中からストッパーを任されるようになり、8月には1勝・11セーブで防御率0.63という圧巻の数字を叩き出し、自身初となる月間MVPも受賞。67試合に登板して4勝2敗、21ホールドで20セーブをあげて防御率は1.17と、ブルペンの柱としてフル回転を見せた。


 ところが、そんな奮闘がたたってか、シーズン終了後には股関節の故障のため手術を決断。これをキッカケに以降のシーズンは苦しむ時間が続き、2015年にはキャリア2度目となる一軍登板ゼロ。

 13年間戦ってきた巨人を退団となり、同リーグのDeNAと契約して新たな戦いに挑むも、9試合の登板で勝ち負けなしの防御率5.25と思うような結果を残すことができず。結局、1年でDeNAを戦力外となった。


 それでもあきらめずに現役の道を模索した右腕は、年が明けて2017年に楽天の春季キャンプに参加すると、そこでテストに合格。現役続行のチャンスを得る。

 その年はNPBで3年ぶりとなる勝利をマークするなど、27試合の登板で3勝1敗6ホールド、防御率3.60と復活を果たすと、翌2018年も25試合の登板で1勝0敗3ホールド、防御率は1.71という安定した成績を記録。昨季も22試合に登板して2勝1敗2ホールド、防御率は2.82と、勝ちパターンで投げることは少なかったとはいえ、ブルペンの貴重な戦力として活躍を見せた。

 しかし、40歳となった今季は5試合の登板で1勝0敗1ホールドも、防御率は13.50。今季は1イニング丸ごとというよりもイニング途中から残る1つ、2つのアウトを取るという役目が多く、そのなかで8月14日に行われた西武戦で2/3を投げて3失点という結果に終わり、防御率が跳ね上がってしまった。

 結局、その西武戦を最後に今季の登板はなし。迎えたシーズン最終盤、6日には同世代・渡辺直人の引退試合が開催されたなか、明けて7日に久保も引退を発表。藤川や渡辺直人につづいて、またひとり「松坂世代」の名選手がユニフォームを脱ぐことになった。


久保裕也 引退会見・一問一答


―― 引退を決断した経緯は?

今シーズンを振り返った時に
なかなか結果を出せずに、
自分の力の衰えを感じましたし、
球団の方と話をさせてもらって、
自分の力の限界だと伝えて、
引退することを決めました。


イーグルスに入団するときに
「イーグルスを最後の球団にする」
と決めてプレーをしてきたので、
迷うことなく引退する方向に
気持ちが向かったので
すぐに決めました。



―― 楽天はテストを経ての入団でした

ジャイアンツから野球人生がスタートして、
戦力外を経験したり、
手術を経験したり、
いろいろなことがあって、
ベイスターズにもお世話になることになって
「もうなにも失うものはない」
と思って1年間野球をやったのですが、
そこでも野球をやりたいという想いがあり、
野球をあきらめきれなかったので
イーグルスに入ってもう1度頑張りたいと。


そんな経験もあって、
イーグルスに入ってから
「もう野球を失っても構わない」
と思えるようになってから
野球に対してより真剣に取り組むことができた。
後輩たちと野球の話をすることが
ものすごく楽しくなって、
イーグルスに来て本当に良かったなと思います。



―― 今季は40歳で白星も

結果を残せたかと言うと
僕の中では全くチームに貢献することが
できなかったシーズンだったので、
本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。
まだまだやれたんじゃないかなとか、
振り返ればいっぱいありますけども、
そこはもう自分の力不足。
ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいですね。



―― 現役生活の思い出

やっぱりプロ初登板と、
あとはプロ初先発ですかね。
初先発の時は緊張というよりも
ワクワクのほうが強くて、
前日の夜はイメージし過ぎて寝れなかった。
試合中眠かったことを覚えています。



―― 応援してくれたファンの方々へ

本当に多くの人に支えられて、
良い時も悪い時も
「がんばれ~!」
と声援を送っていただいたり、
マウンドに上がった時の大きな声援で
本当に勇気が出ました。
本当に感謝しています。



―― “松坂世代”の選手たちについて

本当にレベルの高い選手がたくさんいましたし、
年を重ねるにつれて少なくなっていきましたが、
僕にとっては友人でありライバル。
尊敬する同級生も多かったので、
本当に良い仲間に恵まれて、
良い世代に生まれて来たんだなと思います。



―― 今後について

しばらくゆっくりさせていただいて、
そこから家族と話しながら決めたいなと思っています。

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