球団も苦渋の決断
DeNAは16日、ホセ・ロペス選手(36)、スペンサー・パットン投手(32)と、来季の契約を結ばない旨を発表した。
発表後、報道陣の取材に応じた三原一晃球団代表は「2人ともチームに多大な貢献をしてくれた選手。我々にとっても大きな決断だった」と胸の内を打ち明け、「2人ともフィールドだけでなく、パットンはファイティングスピリットでブルペンを一体化してくれた。ロペスもチームの相談を聞いたり、ムードメーカーとしても大きく貢献してくれた」とコメント。プレー以外の面における貢献にも感謝の意を示した。
2人とも現役続行を希望しているとのことだが、苦渋の決断に至った理由については、「来季の編成上の構成から外れてしまった。ロペスは4打席に立って結果を出す選手。代打や守備だけで活躍する選手ではない。本人もレギュラーとして強い思いを持つ選手。総合的な判断で構想から外れてしまった」と説明した。
ロペスは来日8年目の今シーズン、NPB外国人選手で初めてとなる日米各1000本安打を飾り、パットンも入団4年で球団外国人史上初の100ホールドを上げるなど攻守の要として活躍。ロペスは来シーズン、外国人登録を外れることからもNPBを中心に、パットンはメジャーリーグ復帰も視野に入れながら新天地を模索することになるだろう。
ラミレス政権を支えた両外国人選手は、指揮官とともに横浜を去る。来シーズンも引き続き、“NEW GENERATION”の台頭が必要不可欠となりそうだ。
なお、両選手に替わる新外国人選手の補強については「様々動いているが決定はしていない」とのこと。FA補強に関しては柔軟に対応していくとのことで、2年契約の最終年を終えたネフタリ・ソトの今後については、「今は発言を控えたい」と明言を避けた。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)
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※初出時、選手の経歴に誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。大変失礼致しました。