丸個人は3年連続でソフトバンクと対戦
パ・リーグ王者のソフトバンクと同2位・ロッテとのクライマックスシリーズは、4年連続の日本シリーズ制覇を目指すソフトバンクが、アドバンテージ含め3勝0敗で勝ち抜け。日本シリーズでは2年連続でセ・リーグ王者の巨人と対戦することになった。
巨人としては0勝4敗で敗退した昨年の雪辱戦。だが、3年連続で鷹と対戦する選手がいる。広島時代の2018年もソフトバンクに1勝4敗1分けで敗れ、過去4年間で3度日本一を逃している丸佳浩だ。
丸といえば広島で3連覇を経験した2016年から、レギュラーシーズンでは“ひとり5連覇”中。ただ、これまでのキャリアで一度も日本一になった経験がなく、特にソフトバンクとの対戦が続いた直近の2シリーズは、度重なるブレーキで“逆シリーズ男”のレッテルを貼られている。
鷹戦2年合計で打率.132、出塁率.209
今季のレギュラーシーズンは全120試合に出場し、打率.284、27本塁打、77打点、OPS(出塁率+長打率).928を記録。好不調の波はあったものの不動の中軸として打線を牽引した。5年総額推定25億5000万の破格契約に慢心することなく、巨人移籍後も2年連続の全試合出場。今年の優勝会見で原監督が「開幕当初、実は骨折していた」と明かしファンに衝撃を与えた。
“優勝請負人”として安定した働きを続けるレギュラーシーズンの丸だが、短期決戦の日本シリーズでは苦しむ傾向にある。自身初出場で日本ハムと対戦した2016年は、第6戦でソロ本塁打を放つなど打率.333、出塁率.440をマークしたが、チームは2勝4敗で敗退。2017年はクライマックスシリーズで3位のDeNAに敗れた。
2018年は2年ぶりとなる日本シリーズでソフトバンクと対戦。しかし、6試合で25打数4安打、12三振とソフトバンク投手陣に封じられ、チームは1勝4敗1分けで敗退した。巨人の一員として再びソフトバンクと対戦した2019年は、4試合で13打数1安打、6三振と再び沈黙。チームは屈辱の4連敗を喫した。
丸自身、日本シリーズでのソフトバンク戦は、2年トータルで打率.132(38打数5安打)、出塁率.209と徹底的に封じられている。リーグ優勝後の会見で「誰よりも日本一に飢えている」と語った背番号8。過去の悔しさを晴らし、今年こそ日本一の称号を手にできるか注目が集まる。
【丸佳浩:日本シリーズでの打撃成績】
2016年(広):打率.333(21-7)、1本塁打、2打点、出塁率.440
2018年(広):打率.160(25-4)、1本塁打、3打点、出塁率.185
2019年(巨):打率.077(13-1)、0本塁打、1打点、出塁率.250