来日1年目の初栄冠
『大樹生命月間MVP賞』の10・11月度受賞者が18日に発表され、DeNAのタイラー・オースティン選手が打者部門に初選出。ベイスターズでは8月の佐野恵太、9月の梶谷隆幸に続いて、3カ月連続での受賞となった。
11月は4試合で打率.250だったが、10月は24試合に出場して打率.363、ホームラン11本、27打点でOPSは驚異の「1.184」。得点圏打率も「.522」の大活躍だった。不動の4番・佐野恵太がケガでスタメンを外れた13試合で4番に座り、打率.319と結果を残した。
すでに帰国しているオースティンは球団を通じて、「月間MVPに選出していただきとてもうれしく思います」とコメント。また、来季も残留が決まっているため、「来シーズンも横浜DeNAベイスターズでプレーできること楽しみにしています。リーグ優勝を果たせるようがんばります!」と意気込みを口にした。
帰国の際は「ケガでチームから離れる時期もあり、思い描いていたようにはいかないシーズンとなりました」と、戦列からの離脱を悔やんだが、「全体的に見ればチームにはすばらしい選手もたくさんいて、頂点を目指せると思っています。来年はより素晴らしいシーズンにしたい! ファンの皆さんもお体に気をつけて、良いオフシーズンを過ごしてください! また横浜スタジアムでお会いしましょう! Go Baystars!! Yatta!!」と、決め台詞をファンに残していた。
1年目の最終成績は65試合で20本塁打と、143試合なら50本に届くかというハイペースでホームランを量産し、元プロスペクトの実力を見せつけた。日本の野球に慣れて迎える2年目、ラミレス前監督も惚れ込んだ逸材は、三浦新監督の元で更なる進化を遂げるのか、その活躍に期待がかかる。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)