ニュース 2020.11.28. 13:09

日本ハム、実は14年ぶりの社会人野手指名 魅惑のフルスイング・今川優馬への期待

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今年のドラフトで日本ハムから6位指名を受けたJFE東日本・今川優馬 (C) Kyodo News

冬の開催となった社会人の祭典


 11月25日、プロ野球2020年シーズンの総決算・日本シリーズが閉幕。3カ月遅れではじまった“異例のシーズン”がついに終わった。

 12月も目前に迫り、いよいよ本格的な野球のオフシーズンへ…というところだが、今年はまだ熱い戦いを見ることができる。社会人野球の祭典・都市対抗野球が、12月3日まで開催されているからだ。


 日本シリーズ期間中の11月22日に、東京ドームで開幕した社会人野球の大一番。従来であれば7月に開催される大会なのだが、今年は東京五輪が予定されていたことで、例年11月に行われる日本選手権と時期を入れ替える形での開催となった。

 そのため、この日程が決まった後にプロ野球のシーズンの遅延が決まり、日本シリーズの日程も後ろ倒しになったことで、セ・リーグ連覇を果たした巨人が日本シリーズで本拠地・東京ドームを使用できないという珍事も。まさに“異例”づくしだった2020年を象徴する出来事と言える。


最後の都市対抗はノーヒットで終戦


 また、今年の都市対抗野球はドラフト会議の後に行われていることから、プロ野球ファンが「我が軍に入ってくる選手」に注目して見ることができるというのも、ふだんと違った楽しみ方のひとつ。

 今大会も第1日目の第1試合から、プロ野球ファン注目の選手が登場した。JFE東日本の今川優馬(日本ハム6位/外野手)である。


 今川は東海大四高から東海大北海道キャンパスと、大学までを北海道で過ごした選手であり、日本ハムはいわゆる地元球団。指名直後の感激の涙や、長年日本ハムのファンクラブに入っていることが報じられるなど、早くも日本ハムファンの心を掴んでいる。

 選手としての特徴は、とにかく“振れる”のが魅力。昨年の都市対抗野球では、後に西武からドラフト1位指名を受けて1年目から活躍を見せる東芝の宮川哲から逆方向のスタンドに叩き込む一発を放つなど、打線の軸としてチームの初優勝に貢献。新人賞にあたる若獅子賞も受賞した。

 しかし、前年王者として臨んだ今年の都市対抗野球は、開幕戦で三菱自動車倉敷オーシャンズに敗戦。今川も「5番・左翼」でスタメン出場したものの無安打に終わり、社会人野球最後の大舞台は悔しい形で幕を閉じている。
 

日本ハムでは久々の“社会人野手”


 現在の日本ハムの野手陣で中心的な選手と言えば、中田翔や近藤健介、西川遥輝といった高卒でプロ入りを果たした選手たち。高卒以外の生え抜き野手で最も打席が多かったのは、横尾俊建(大卒)の116打席。規定打席に到達した選手はひとりもいなかった。

 また、今川と同じ社会人野球出身の野手というと、ソフトバンクから出戻った鶴岡慎也ひとりだけ。そこで振り返ってみたところ、日本ハムが社会人の野手を指名したのは、2006年の大学・社会人ドラフト6巡目で指名した金子洋平(ホンダ)が最後。なんと今川が14年ぶりの社会人野手指名だったのだ。


 つまり、2010年代にはひとりも社会人野手を指名していないことになるが、これは12球団で日本ハムだけ。しかし、この金子以前を見てみると、社会人野手を毎年のように指名している。

 2005年は小山桂司(シダックス/大・社5位)、2004年は工藤隆人(JR東日本/9位)、2003年は稲田直人(JFE西日本/5位)、そして2002年が鶴岡慎也(三菱重工横浜クラブ/8位)と、2002年から2006年までは5年連続で指名を行っていた。

 思えば、現在一軍のヘッド兼打撃コーチとして栗山英樹監督を支える小笠原道大(NTT関東/1996年3位)も、社会人出身野手として日本ハム入りを果たした選手である。


 近年の日本ハムは、高卒選手を中心にチームをつくってきた。その成果が、現在の主力野手である中田や近藤、西川らだろう。そして、清宮幸太郎や野村佑希といった、次世代のチームを背負うことを期待されている若武者たちである。

 今川は高卒出身の選手たちが中心のチームでは、社会人出身の異色の存在となる。当然、高卒出身の選手と比べて年齢が高い分、早い段階で一軍の戦力となることが求められるはずだ。

 現役時代に「ミスターフルスイング」と呼ばれていた小笠原コーチのもとで、持ち前のフルスイングに磨きをかけ、チームの中心選手になることを期待したい。

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