悲願のリーグ制覇に向けて貴重な戦力が残留
ロッテは3日、唐川侑己投手(31)、荻野貴司選手(35)、清田育宏選手(34)の3選手が今季取得したFA権を行使せずに残留することを発表した。
今季、勝ちパターンの一角として活躍した唐川は、「色々な方からSNSなどで応援コメントをいただき本当に嬉しかったです。そういう声はボクにも届いていました」と振り返り、「ロッテ、そしてファンの皆様に恩返しがしたいという気持ちが強い。自分が活躍することで恩返しが出来ればと思っています」と、来季に向けた意気込みを口にした。
地元・千葉出身のドラ1右腕は18年の途中からリリーフに転向し、今季は32試合に登板して1勝1敗、防御率1.91と活躍。シーズン終盤まで首位争いを演じたチームのブルペンを支えた。
また、国内FA権を保有していた09年のドラ1・荻野も「やっぱりロッテで優勝をしたいという思いが強い」とチームへの愛着を口にし、「リーグ優勝という、ずっと目標にしてきたことがまだ達成できていない。ロッテの優勝の力になれるように、チームの勝利に貢献していきたいと思います」とコメント。奮闘しながらも手が届かなかった悲願のリーグ制覇に向けて決意を新たにしている。
その荻野と同期入団となる清田は「ロッテに入った時から尊敬をして目標にしてきた井口監督を胴上げをしたいという気持ちが強いです。その戦力になりたいという想いが自分の中で一番。ロッテのためにこれからも頑張りたいです」と残留を決断した理由を述べ、井口監督を男にすることを誓った。
プロ11年目となった今季、荻野はケガの影響もあり53試合の出場で、打率.291、1本塁打、10打点、19盗塁という結果に終わった。一方の清田は、70試合に出場して打率.278、7本塁打、23打点という成績を残し、シーズン終盤は勝負強い打撃を披露して4番も務めるなど、存在感を示した。