優勝へ思い強く「監督を胴上げしたい」
楽天の岸孝之投手(36)が10日、契約更改交渉に臨んだ。今季が4年契約の4年目。来季以降の契約内容については自身の口から明かさなかったものの、「(球団からは)1年間ローテーションを守って投げてもらうことがこのチームが優勝できることだっていうところですね。しっかりと1年間守って、優勝したいという思いが強くなっています」と来季への意気込みを語った。
コロナ禍で迎えた2020年シーズン。岸は7勝0敗、防御率3.21の成績でシーズンを終えたものの、腰の違和感で出遅れ、一軍初登板後の8月にも二軍調整を強いられた。「本当に難しい1年でした。難しかったですけど、結果を残した選手もいますし、そこに関しては言い訳する気もないです」と振り返りつつ、9月下旬以降の6連勝については「全く仕事も何もせずに終わらなくて良かった」と安堵の言葉を続けた。
入団時に結んだ4年契約を終え、個人としては1年目から8勝10敗、11勝4敗、3勝5敗、7勝0敗の成績。「1年目も最低2桁というところもできませんでしたし、2年目は個人としてはいい成績を残しましたけどチームとしては最下位。3、4年目は何も貢献できずに終わってしまった」とこの4年間を振り返り、「こんな成績では天国にいる星野さんに怒られてしまうなという気持ちです。ふと考えたときに浮かびますね。星野さんの顔が…」と、FA交渉の際に口説かれた星野仙一氏(当時球団副会長)の名前を挙げた。
来季への意気込みとして色紙に綴ったのは『我慢強く!!』。「うまくいくことばかりじゃないので。どんなときも我慢強く、何事にも取り組んでいきたい」と込めた思いを語り、「星野さんにももちろん、監督を胴上げしたい」と、地元で果たせていない“優勝”への思いを口にした。