平井は来季先発に挑戦
今季の西武を支えた救援陣が12日、契約更改交渉に臨み、シーズン途中から勝ちパターンを担った森脇亮介投手や平良海馬投手、最多セーブを獲得して宣言残留した増田達至投手が大幅アップ更改となった。
リーグ最多の54試合に登板し、1勝0敗1セーブ33ホールド、防御率1.87という成績を残した平良は「想像以上にいい評価をしていただいたので一発でサインしました」と、3000万円アップの4200万円で更改。「先発にこだわりはないので、来年に向けては中継ぎとしての準備をしたい。防御率0点台を目指します」と、さらなる活躍を誓った。
敗戦処理から7回の男に成り上がった森脇は、47試合に登板して7勝1敗1セーブ16ホールド、防御率1.35という好成績を残し、こちらも「思っていた以上に評価していただきました」と2000万増の3300万円でサイン。今年は「バッテリーでよく相談をしながら相手打者と勝負することができたので、いい結果を残すことができました」と女房役に感謝しつつ、「来年の目標は日本一。開幕から一軍で貢献したいです」と決意を新たにした。
また、守護神としてシーズンを通して活躍し、最多セーブのタイトルを獲得した増田は、「逆転、勝ち越しを許さないように投げることができたのでよかった」と、48登板で5勝0敗33セーブ1ホールド、防御率2.02という成績を評価。FA権を行使しての宣言残留を果たし、年俸3億円で4年契約を結んだ。生涯西武を誓った右腕は「残留してほしい、というライオンズファンからの手紙もうれしかった。来年もライオンズファンのために頑張ります」と、来季も9回のマウンドで一心不乱に腕を振るうことを約束した。
貴重なリリーフ左腕として、手術明けの来季も活躍が期待される小川龍也投手は、300万アップの3600万で更改。「今年は昨年と比べて左打者に打たれるケースが減ったとは思います。来年は勝ち試合で多く登板できるように頑張りたい」と語り、昨年は3割近かった対左打者の被打率が「.239」に改善されたことを前向きに捉えつつ、38登板で3ホールドという結果に飛躍を誓った。
先発、中継ぎとフル回転した平井克典投手は20%ダウンの8000万円でサイン。今季は4試合に先発するなど駒不足の投手陣の中で奮闘したが、5勝5敗7ホールド、防御率4.18という結果に「不甲斐ない1年だった」と語り、来季は「先発投手として挑戦したい。挑戦するからには、競争を勝ち抜いて、ローテ入り、二ケタ勝利を目指したい」と力を込めた。