ベテラン栗山は40歳まで!新たに3年契約を締結
西武は13日、主力の6選手が契約更改交渉に臨み、全選手がサインした。中村剛也選手は1億3000万ダウン、山川穂高選手は4000万円ダウンでそれぞれ契約を更改した。(※金額は推定)
先発ローテの一角を担った2年目右腕・松本航投手は900万増の3000万でサインした。7月に一度登録を抹消されたものの、髙橋光成とニールに次ぐ103イニングを消化し6勝7敗。「最後まで投げ切れたことは良かった」と手応えを口にしつつ、来季へ向けては“勝負球になる変化球強化”を掲げさらなる成長を誓った。
一方で、松本とともに開幕ローテ入りしていた今井達也投手は700万減の2800万でサイン。今季は一軍デビュー後最少の3勝に終わり、ブルペン調整も経験した。渡辺久信GMからは「期待しているぞ」とハッパをかけられたとのことで、「がむしゃらにやっていかなくては」と来季を見据えた。
同じくダウン提示となったのが中村と山川の大砲コンビ。中村は今季79試合で打率.213、9本塁打に終わり、1億3000万減の2億2000万でサイン。規定打席到達者ワーストの打率.205に沈んだ山川は4000万減の1億7000万でサインした。3年連続本塁打王を逃した主砲は右足首の故障にも悩まされたシーズンだったが、「怪我する前から数字的にもよくはなかったので、怪我のせいにはしたくはない」と話した。
パ・リーグ連覇を支えた主力野手陣がダウン提示にサインするなか、1000万増の1億5000万提示を受けたのが今季からキャプテンを務める源田壮亮選手。全120試合に出場した点を渡辺GMから評価されたことを明かしていたが、本人は「キャプテンになった年でチームの優勝が途切れてしまった。とても悔しかった」と今季を総括。リーグ3連覇を逃したことを悔やんだ。
来季プロ20年目を迎える大ベテラン・栗山巧選手は新たに3年契約を締結した。今季も勝負強い打撃でチームを牽引した男は、球団史上初となる生え抜き選手の通算2000安打まで74本。大記録が見えてきた中での複数年契約は、栗山にとっても後押しになるはずだ。契約最終年の2023年9月には40歳になるが、まずは2021年シーズン、大記録へむけてどういったアプローチを見せるのか。獅子の背番号1に注目だ。