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“勝負の年”と決意し結果を残したロッテ・小野郁の1年

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ロッテ・小野郁[撮影は2020年]

松本球団本部長の期待に応える


 「これからのピッチャーだと思っています。楽天にもし来季(2020年)いたとしても、一番いい年になるんじゃないかなと思っています。本人にはプレッシャーになるかもしれないですけど、球団としては非常に期待しています」(松本球団本部長)。

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 楽天へFA移籍した鈴木大地の人的補償で加入した小野郁は移籍1年目の今季、シーズン自己最多の40試合に登板し、2勝2敗4ホールド、防御率3.23と、松本球団本部長の期待に“結果”で応えて見せた。

 小野は楽天時代にイースタン・リーグで2年連続最多セーブに輝いていたが、19年終了時点で一軍の通算成績は13試合に登板して、防御率6.27という成績だった。

 ロッテでプレーするにあたって、小野は「来季(2020年)は自分でも勝負の年だと思っているので、1試合でも多く、一軍に帯同し、期待に応えられるようにしっかりやっていきたいと思います」と決意を述べた。

結果にこだわる


 オフの自主トレでは「益田さん、二木さんもいて、益田さん、涌井さんは僕よりも年齢が上なのに、かなり走られていた。長い間活躍している人は、走るんだなと思って、自分も走れるようにやっていきたいと思います」と、ランニングをメインに体づくりに励んだ。

 春季キャンプ一軍スタートとなった小野は、「しっかり結果を出してアピールしていくだけ。とにかく結果を残してやっていきたい」、「しっかり抑えてアピールしていきたい。球とかそういうのではなく、抑えられるんだというのはやっていきたい」と“結果”を残そうと必死に腕を振った。

 2・3月の練習試合、オープン戦で結果を残したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりプロ野球の開幕は6月19日に変更となった。6月の練習試合で再びアピールが必要になったが、2日の日本ハム戦から11日の中日戦にかけて4試合連続で無失点に抑える好投。6月14日の西武戦で1点を失ったものの、6月の練習試合の期間は5試合・5回1/3を投げて、5被安打、7奪三振、1与四球、自責点1、防御率1.69という成績を残し、開幕一軍の切符を掴んだ。


8月以降は抜群の安定感


 開幕してからは6月24日のオリックス戦でプロ初ホールドを記録し、同26日のオリックス戦ではプロ初勝利を挙げた。7月29日の楽天戦から8月23日のソフトバンク戦にかけて7試合連続無失点を記録すれば、8月30日のオリックス戦から10月1日の日本ハム戦にかけて12試合連続無失点。

 抜群の安定感を誇っていた9月には「ここまで様々な場面で登板させてもらって色々な経験ができたことで、最近はだんだん自分のやりたい事や考えていることをイメージしながら投げられるようになってきているのかなと思います。経験させてもらっていることで、配球も自分なりに考えるようになりました」と手応えを口にしていた。

 1回を無失点に抑えた9月16日の西武戦では、外崎修汰を空振り三振に仕留めた140キロの落ちるスライダーが素晴らしく、ストレートも源田壮亮に2ボール1ストライクから投じた4球目に最速156キロを計測。源田のバットをへし折り、セカンドゴロに打ち取った続く5球目インコースへの142キロのスライダーも威力のあるボールだった。

 小野は7月終了時点で14試合・14回2/3を投げて防御率4.91だったが、8月以降は26試合・24回1/3で防御率2.22と安定した。8月以前と比べて顕著な変化を見せていたのが四球の数。7月終了時点で14試合に登板して10与四球だったが、試合前の練習後に特訓を行うようになってから与四球数が減少し、8月以降は26試合で8与四球と大幅に改善した。

 唐川侑己、ハーマン、澤村拓一、益田直也といった“勝利の方程式”の活躍が注目されることが多いが、ビハインドゲームを中心に投げていた小野の働きも非常に素晴らしかった。今年の経験を活かし、来季は“勝ち試合”での登板も増やしていきたいところだ。

▼小野郁
今季成績:40試 2勝2敗4H0S 振32 四18 39回 防3.23
7月まで:14試 1勝2敗2H0S 振10 四10 14回2/3 防4.91
8月以降:26試 1勝0敗2H0S 振22 四 8 24回1/3 防2.22

文=岩下雄太
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