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セットアッパーで期待通りの働きを見せたロッテ・ハーマン

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ロッテのフランク・ハーマン【写真は2020年】
 「87」→「47」。

 「87」は2019年にマリーンズが8回に喫した失点数、「47」はマリーンズが今季8回に失点した数だ。

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 昨季は、守護神・益田直也に繋ぐ、セットアッパーを最後まで固定することができなかった。マリーンズのイニング別失点を見ても、8回が87失点と最も多く、その不安を解消すべくオフに日本で実績のあるハーマンとジャクソンを獲得。

 日本で実績のある外国人リリーフを補強した理由について、松本球団本部長は「(海外での)実績があっても、マウンドやボールに加えて、日本は機動力も使うので、クイックなど、トータル的に(すぐに適応するのは)難しい。そういう意味で、日本での経験があることはすごい強み。ジャクソン、ハーマンは、今年(2019年)一番の課題だったところなので、日本での経験がある外国人を優先した」と狙いを説明した。

 その狙いが見事にハマった。開幕からジャクソンが8回に固定され、7回・ハーマン、8回・ジャクソン、9回・益田の“勝利の方程式”を確立。ジャクソンが7月上旬に退団ということもあったが、それ以降はハーマンが“8回”の男を担った。

 ジャクソンが退団したあと、“勝ち試合の7回”を投げる投手が一時的に不在となったが、“8回”はハーマンですんなりと穴を埋めることができた。働き場所が“7回”から“8回”に変わっても、7月11日の西武戦から30日の楽天戦にかけて7試合連続無失点に抑え、そのうち6試合でホールドを挙げた。

 完全に8回に固定された8月は11試合に登板して、1勝1敗8ホールド、防御率0.82という働きぶり。1週間で投げる登板数、連投などしっかりと管理されており、9月6日のソフトバンク戦では4-2の9回、3連投中だった守護神・益田ではなく、ハーマンが9回を締めたこともあった。ハーマン自身も1週間に4登板以上、6連戦中に3連投は1度もなく、大事に起用されていたことも安定した投球ができた要因のひとつだろう。

 ソフトバンクと激しい首位争いを演じていた9月16日に『右手第2指伸筋腱損傷』で一軍登録を抹消されたが、シーズン最終盤の10月27日に一軍復帰。再昇格後は、チーム状況があまり良くなかったため、ビハインドゲームでの登板もあったが、勝ち試合の7回を主に担当しCS進出に大きく貢献した。

 唐川侑己が8月以降に勝ち試合の7回に定着、9月7日に巨人からトレードで加入した澤村拓一がハーマンが故障で離脱した後、勝ち試合の8回を任されたが、開幕から上位争いができたのも益田に繋ぐハーマンが期待通りの働きを見せていたからだろう。

 そのハーマンは「来年、再び千葉に戻ってマリーンズでプレーが出来ることにとても興奮している。2021年のマリーンズは才能あふれる若い選手たちと経験豊富なベテランが融合したとても素晴らしいチームになる。私も来年、そんなチームメートたちと共に一生懸命にプレーし、リーグ優勝という目標に向かって突き進めることを楽しみにしている」と来季もマリーンズのユニホームでプレーする。来年の5月で37歳となるベテランセットアッパーだが、まだまだチームに欠かせない存在だ。

文=岩下雄太
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