ニュース 2020.12.25. 17:00

夏場は勝負強さ発揮も…シーズン終盤苦戦したロッテ・井上晴哉

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ベンチ前でポーズをとるロッテ・井上=ZOZOマリン
 「(打点は)チームに一番貢献が高いと思うので、本塁打王もそうですけど、打点王もチームにとっていいことだと思う。狙っていきたいです」。

 春季キャンプ中の取材で、今季に向けてこのように意気込んでいたロッテの井上晴哉。打点はチームトップの67打点(113試合・447打席)で、昨季の65打点(129試合・509打席)を上回った。その一方で、2年連続24本放った本塁打は15本と減少し、打率も.252からわずかに低い.245だった。

 「今の時期にやっておかないといけないことのひとつ」と春季キャンプの打撃練習では右方向への強い打球を徹底的に打った。実戦が始まってからは今季最初のオープン戦となった2月29日の楽天戦の第1打席に、「先頭の(福田)秀平さんが打ったので、負けてられないなという気持ちで入りました」とレフトスタンドに豪快な一発。

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が6月19日に変更となり、3月以来の実戦となった5月30日の紅白戦では「実戦が久々でホームランの感覚ってこんな感じだったかなていう感じですね」と本塁打を放ち、6月の練習試合でも初戦となった2日の日本ハムとの練習試合ではいきなり猛打賞を達成した。6月9日の中日との練習試合でも「しっかり捉えることができました」と勝ち越しのソロを放った。

 シーズンが開幕してからは開幕3戦目となった6月21日のソフトバンク戦で、今季第1号となる満塁本塁打を放つなど、6月はチームトップの打率.393、8打点をマークする好スタート。7月も打点、本塁打を積み重ねていき、28日の楽天戦では、球団の日本人選手では90年の初芝清氏以来となる1試合の3本のアーチを描き3本塁打、5打点の大暴れ。

 8月に入るとさらに調子があがった。7月31日の楽天戦から8月9日のオリックス戦にかけて9試合連続安打。4番を打っていた安田尚憲の後を打つ5番打者として、8月16日の日本ハム戦では2安打3打点、25日の楽天戦でも2安打2打点をマークするなど、8月は4本塁打、20打点、得点圏打率は.400と抜群の勝負強さを誇った。チャンスで打つだけでなく、25安打、22四球と出塁率は.451を記録した。

 9月は27日のソフトバンク戦で1試合4打点を挙げる試合もあったが、本塁打はなし。打点も7月、8月ともに20打点を記録した打点も、9月は11にとどまった。10月3日の西武との試合前練習では、何かを確認するようにティー打撃の前に黙々とスイングを繰り返す姿があった。試行錯誤しながら7日のオリックス戦で8月21日のソフトバンク戦以来となる第13号3ランを放つと、13日の楽天戦では涙のサヨナラ適時二塁打。

 復調の兆しを見せたかと思われたが、当たりが止まる。10月16日の第1打席から10月24日のオリックス戦の第2打席にかけて20打席連続無安打。10月21日の西武戦では『8番・一塁』で先発出場し、23日のオリックス戦ではスタメンを外れた。リーグ優勝、CS争いが佳境を迎えた10・11月は打率.176(91-16)、3本塁打、8打点と苦しんだのは、チームにとっても井上にとっても痛かった。

 昨季は開幕直後に打撃不振で二軍落ちし、技術面で福浦選手兼任二軍打撃コーチ(当時)から助言をもらい、自身でも精神的に背負いすぎないように心がけ復調した。

 レギュラーに定着した18年以降、シーズン中のどこかで自分自身を追い込んでしまう部分があるように見える。今季もシーズンの最終盤、知らず知らずのうちに自分自身に“打たなければ”というプレッシャーをかけすぎてしまい、そこから崩れてしまったのではないだろうかーー。“精神面”と“技術面”が充実していれば、誰も手をつけられないほどの打撃を見せる。今季は満塁の場面で、打率.313(16-5)、1本塁打、15打点を挙げた。

 来年はシーズン通して安定した打撃を披露し、貢献度の高いと話す打点を多く稼ぎ、チームを勝利に導く一打を数多く放って欲しい。

文=岩下雄太
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