「Special Assignment Coach」に就任
マリナーズは現地時間12日(日本時間13日)、昨季限りで現役を引退した岩隈久志氏のコーチ就任を発表した。
「He’s baaaaaaaaaack.」と大々的に伝えられた、岩隈氏のマリナーズ復帰の知らせ。球団リリースによると、その役職は「Special Assignment Coach」。直訳すると“特命コーチ”として、このスプリングトレーニングから指導に携わる予定だという。
岩隈氏は1999年のドラフト5位で近鉄から指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタート。球界再編問題や球団合併、さらには新球団の誕生という激動の時代の中で、近鉄・楽天でエースとして活躍。2012年からは戦いの場をアメリカに移した。
メジャーリーグでは、シアトル・マリナーズで6年間プレー。2015年にはメジャー初完投・初完封をノーヒットノーランで飾るなど、先発陣の中心的な存在として通算63勝をマーク。2018年にメジャーでの登板がないままマリナーズ退団が決まった際には、シーズン終盤の本拠地開催試合で急遽セレモニアルピッチが行われたほど、チームや地元ファンから愛される存在だった。
2019年からは巨人でNPB復帰も、肩の故障が癒えず、一軍復帰は果たせぬまま昨季限りで現役を引退。2021年からは解説者として新たな野球人生をスタートさせることが決まっていたが、ここに来て“古巣”からのラブコール。新たに“指導者”としてのキャリアも幕を開けることとなる。
マリナーズのジェリー・ディポトGMも、岩隈氏のキャリアや野球への取り組み方・姿勢などを評価しつつ、「彼がチームに加わることをとても楽しみにしている」とコメント。日米で愛された“クマ”の再出発が今から楽しみだ。