球界を代表するアンダーハンドコンビと自主トレ
西武の與座海人投手(25)が23日、自主トレ後のオンライン取材に応じ、4年目のキャンプに向けた現状を報告した。
沖縄尚学高から岐阜経大を経て、2017年のドラフト5位で入団したアンダーハンドの右腕。2018年にトミー・ジョン手術を受けたため、2019年からは育成選手としてプレーをしたが、回復をアピールして1年で支配下に復帰。昨季はオープン戦から良いアピールを続け、6月21日の日本ハム戦で念願のプロデビュー。7月23日のロッテ戦で待望のプロ初勝利も挙げた。
一軍での経験を経て、さらなる飛躍を目指す今季は、楽天の牧田和久にソフトバンクの高橋礼という、プロの世界で実績を残しているアンダーハンド投手との自主トレに参加。若きサブマリンは「行って良かった。学ぶことが多い期間でした」と振り返る。
ともに練習を行った2人については、「ずっと映像で見たり、参考にしていた」としつつも、「実際にキャッチボールの相手になってみたり、ブルペンでキャッチャーとして受けてみたりすると、映像では分からないような体の使い方をしていた」と新たな発見を挙げ、「そういったことを肌で感じることができたのが一番良かった」とのこと。
具体的には、牧田は「正面でしっかりと受けた時に見えたボールの弾き方であるとか、リリースの瞬間、あとは腕振りの軌道も、こんな感じで投げているんだなと自分の目で見て確認できた」ところ、高橋は「やっぱりボールの強さですよね。映像でも感じていましたが、改めてまっすぐやスライダーの軌道を見て、僕とは違うんだな、と」といった部分も挙げている。
23日にキャンプメンバーの振り分けが発表され、今年はB班(二軍)からのスタートとなったものの、ここまでの調整は「順調です」と頼もしい回答。
取り組みたいこととしては、「まっすぐの強さ、軌道の修正が第一の課題。まっすぐあっての変化球だと思うので、いかに打者に速く感じてもらえるかが重要」とし、まずはストレートの精度アップに取り組みつつ、「自分の思ったボールが投げれるようにやっていきたい」と意気込み。
一軍での経験に加え、自主トレ期間の貴重な時間を糧に、今季はシーズン通してローテーションを守ることができるか。4年目・與座海人の飛躍に期待がかかる。
文=尾崎直也
與座海人・プロフィール
ポジション:投手投打:右投右打
生年月日:1995年9月15日(25歳)
身長・体重:173センチ・78キロ
出身地:沖縄県
球歴:沖縄尚学高-岐阜経大-西武(17年・5位)
[昨季成績] 8試(38.0回) 2勝4敗 奪三振18 防御率5.45
[通算成績] 8試(38.0回) 2勝4敗 奪三振18 防御率5.45