監督が説いた二つの心得
DeNAは1月31日、翌日から始まる春季キャンプを前に沖縄入りし、夕方から全体ミーティングを行った。
ミーティング後にZOOMでのオンライン取材に応じた三浦大輔監督は「この状況下の中でも沖縄でキャンプをやらせていただけるということで、沢山の関係者の方に感謝の気持を持って1カ月間、責任ある行動をしてほしい」と要望。さらに、「チームスローガンは“横浜一心”、心を一つにするために、このキャンプで全員が変わってほしい。昨年は悔しい結果でしたけど、その結果を変えるために取り組んでほしい」との思いを選手たちに伝えた。
無観客のキャンプとなることとに関しては、「ファンに見られているのとは雰囲気が違うかもしれないけれど、中継してくれるということなので、カメラの向こうで沢山のファンが見てくれているんだと思って1カ月間頑張ってほしい」と語り、一軍の監督として迎える初のキャンプに向けては、「一二軍関係なく、全体の監督としてチームを見ていかないといけない」との考えを示し、これまでとの立場の違いを念頭に置きつつ、明日からのキャンプに備えていく。
キャプテンの覚悟
また、昨年に続いてキャプテンを務める佐野恵太選手は、「昨シーズンはキャプテン1年目で右も左もわからず、いま振り返ってみると、もっとチームに色々な事ができたのではないのかと思うことが多い」と反省の弁を口にしつつ、「今シーズンは思い立ったらすぐ行動に移して、チームをより良い方向に進めるように」との決意を示した。
チームとしての昨季については「あと一歩、二歩どころではない差をつけられ、優勝って遠いなと感じました」と振り返り、「オフシーズンは個々のレベルアップを図り、僕も課題としてやってきました。キャンプに入ってからも引き続き頑張りつつ、チームとしてもレベルアップして優勝するチームになっていかなければいけない。充実したキャンプにしていきたい」と意気込んだ。
今季は新監督の元でのリスタートなるが、「入団したとき投手コーチをされていて、よく代打に行く前に『試合を決めてこい』と言葉をかけていただいていたのが昔のように感じる。監督が変わるのもプロ入って初めてですし、僕の中では違和感がないことはない」と、新指揮官との思い出を振り返りつつ、「リーグ優勝して、日本一になって、三浦さんを日本一の監督にしたい」と続けた。
新生ベイスターズは、新監督とキャプテンが同じ方向を向き、ペナント奪取に向けて明日から動き出す。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)