出だしでつまずきも徐々に存在感を発揮
ロッテの2年目・福田光輝は対外試合4試合を終えて、全て途中出場ではあるが、打席での内容が良くなっている印象だ。
今季初の対外試合となった2月13日の楽天との練習試合では、5回の守備から途中出場し、0-3の5回一死走者なしから村林一輝が放ったセカンドへのフライを落球。
打撃でも積極的に初球から振っていくことが持ち味ながら、0-7の7回一死二・三塁で迎えたこの日の第1打席、引地秀一郎に対し3ボール・0ストライクから1度もバットを振らずに見逃し三振に倒れると、続く打席は全くタイミングが合わず空振り三振。攻守に“攻撃的な姿勢”が見られず、寂しい結果に終わった。
それでも、16日の広島との練習試合以降は、良さを発揮しつつある。
同日の広島戦でセカンドの守備から途中出場すると、1-0の6回一死満塁の場面で、育成・コルニエルからレフトへ2点適時打。同じくセカンドの守備から途中出場した18日の楽天との練習試合では、守護神・松井裕樹に対し初球から積極的に振っていき、2球連続ファウルで追い込まれるも、3球目の外角のストレートを逆らわずにレフト前に運んだ。続く第2打席もショートゴロに打ち取られたが、三遊間に強いゴロを放っている。
20日のDeNAとの練習試合では、昨季一軍で42試合に登板した国吉佑樹に対し2球で追い込まれるも、ここから3球連続で低めの変化球を冷静に見極め、3ボールとする。6球目の150キロのストレートをファウルにすると、7球目の152キロのストレートを見送って四球を選び出塁した。この打席は追い込まれてから低めの変化球を見極め、四球を選んだことに価値がある。また、一軍で実績のある国吉から四球で出塁したことは大きいだろう。
ルーキーイヤーの昨季はこの時期の対外試合でスタメン出場しており、4試合を終えた時点で17打席立っていた。今季はここまで7打席と、昨季に比べて10打席少ない。それでも、少ない機会で松井(楽天)、国吉(DeNA)といった一軍で実績のある投手から内容のある打席を送っている。
対外試合がはじまったばかり。レギュラー争いに食らいついていくためにも、もらった出場機会で継続的にアピールしていくことが重要になってくる。
福田光輝・ここまでの対外試合成績
▼ 2月13日 vs.楽天
第1打席:見三振(引地)
第2打席:空三振(引地)
▼ 2月16日 vs.広島
第1打席:左安(コルニエル)
第2打席:中飛(田中法)
▼ 2月18日 vs.楽天
第1打席:左安(松井)
第2打席:遊ゴロ(渡邊佑)
▼ 2月20日 vs.DeNA
第1打席:四球(国吉)
文=岩下雄太