ドラ8・石井大智も好アピール
阪神が広島との練習試合に4-3で勝利。投手陣は先発の藤浪晋太郎が3回無失点と好投し、野手陣では佐藤輝明が7試合連続安打をマーク。佐藤輝とポジションを争う髙山俊も3打数2安打と好調をアピールした。
藤浪は立ち上がりから力で押し込むパワーピッチを展開した。初回は味方の失策で走者を背負うも、女房役・梅野隆太郎の盗塁刺に助けられ無失点スタート。2回は走者を背負ってからストレートで連続三振、3回は再び“梅ちゃんバズーカ”による牽制刺に助けられゼロを並べた。
左打者に対してストレートを引っ掛けるシーンも見られたが、崩れることなく被安打2、与四球1、奪三振3で無失点の内容。この日最速156キロを記録したストレートは威力抜群で、140キロ台のスプリットやカットボールも交え、堂々たる振る舞いで広島打線を抑え込んだ。
投手陣では、7回から登板した5番手の齋藤友貴哉が大盛穂にソロ弾を浴びチーム初失点を許し、3イニング目となった9回にはバッテリーミスが重なり2点を失ったが、チーム全体では6回まで無失点リレー。
6回表に登板したドラフト8位右腕の石井大智は新外国人のケビン・クロンと曽根海成から連続三振を奪うなど、1回2奪三振のパーフェクトピッチングで、開幕一軍入りへ前進した。
若虎が得点絡む活躍
一方、2ケタ10安打で4得点だった野手陣では、注目のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明が5打数2安打1打点で、7試合連続安打とした。
「3番・左翼」で先発出場したゴールデンルーキーは、初回に昨季の新人王に輝いた森下暢仁と対戦すると、カウント2-2から外角低めの149キロを捉え、右中間を真っ二つに破る二塁打をマーク。6回二死二塁の第4打席は右腕・ケムナ誠からコンパクトなスイングで左前へ弾き返し、チーム4点目となる打点も挙げた。
これで紅白戦も含めた打撃成績は打率.452(31-14)、2本塁打、8打点。大型新人の進撃はまだまだ止まりそうにない。
そんな佐藤輝に負けじと外野の一角を狙う髙山俊も3打数2安打1四球と躍動した。4回には三塁走者として平凡な遊ゴロで好スタートをきり間一髪で先制のホームイン。前進守備をかいくぐる好走塁でも存在感を示した。
4回の攻撃は高山の好走塁に続いて、小幡竜平と井上広大が連続適時打を放ち、流れるような攻撃で一挙3得点。開幕一軍入りを目指す若虎がポイントゲッターとして活躍した。