ニュース 2021.03.05. 17:00

昨季10月以降のソフトB戦の打率.194 ロッテ、3年連続王者に勝ち越しへ打力UPがカギ

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ロッテ・井口資仁監督

昨季は10月以降苦戦


 1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指す千葉ロッテマリーンズ。昨季13年ぶりの2位となったが、4年連続日本一中のソフトバンクをはじめ、各球団戦力補強、若手の台頭などがあり、パ・リーグは“戦国時代”に突入しようとしている。そのなかでもマリーンズがリーグ制覇するためにも、昨季大きく負け越した楽天、西武、そして2年連続勝ち越してはいるが、シーズン最終盤に苦戦した王者・ソフトバンクを倒していかなければならない。

 12勝11敗1分。

 ロッテは、昨季リーグ王者のソフトバンクに2年連続で勝ち越しに成功した。開幕カードのソフトバンクとの3連戦は、開幕戦でサヨナラ負けを喫したが、連勝で2勝1敗と勝ち越し。8月18日からのZOZOマリン6連戦では、3勝2敗1分、9月4日からの敵地・PayPayドームでの3連戦3連勝。9月までは10勝4敗1分と2019年から続く相性の良さを発揮した。

 しかし、10月以降は対ソフトバンク戦で7連敗を喫するなど2勝7敗。10月9日の試合後にはソフトバンクとのゲーム差を0まで迫りながらも、終わってみれば14ゲーム差をつけられての2位に終わった。

 10月以降ソフトバンク戦で苦しめられた原因のひとつが打線。昨季のマリーンズ打線の特徴といえば、得点力が少ない中で、球数を投げさせ、四死球で出塁し、1本の安打で一塁走者が三塁に進むなど、先の塁を狙い“足”を使った攻撃とともに、バントを使った攻撃で得点を奪った。

 ソフトバンクとの対戦でも9月までは、1試合に5四死球以上選んだ試合は15試合中12試合あり、8月21日、9月6日、9月27日の対戦では1試合に10個の四死球を選んだが、10月以降の9試合で5四死球以上選んだ試合は3試合だった。7連敗を喫した10月10日以降の対戦では、ソフトバンク投手陣にストライク先行の投球をされた。この時期のロッテ打線は、極度の貧打に泣き、四死球を選べない、安打が出ないと苦しい戦いを強いられた。

▼ソフトバンク戦打撃成績
9月まで:率.266 本10 点64 四死球95 盗塁9 出塁率.382
10月以降:率.194 本4 点15 四死球31 盗塁6 出塁率.274

ベテラン中堅の奮起に期待


 昨季序盤の戦いでは、球数を投げさせ四死球を選び相手投手を苦しめたが、シーズン終盤はストライク先行の投球で攻撃の形を作ることができなかった。それを踏まえると、ソフトバンクに勝利するためには、千賀滉大、石川柊太、東浜巨、和田毅、モイネロ、森唯斗といった好投手たちを打っていかないと始まらない。

 春季キャンプでは松中信彦臨時打撃コーチ指導のもと、若手選手たちが悲鳴をあげながら必死に振り込んだ。若手選手にはチームに勢いをもたらす“エネルギー”を持っているが、ただ長いシーズンを戦う上で、経験のある中堅、ベテランの野手陣が、若手を引っ張るような存在感を示さなければ、昨季の終盤のようにソフトバンク投手陣に抑えこまれてしまうだろう。

 今季からキャプテンに就任した中村奨吾は昨年、9月4日から6日かけてのソフトバンクとの“首位攻防3連戦”で、4日の試合で7回に勝ち越しの2点適時打を放てば、5日の試合でも2回に先制のソロ、7回に逆転の2点適時二塁打を放つ“勝負強さ”を見せるなど、ソフトバンク戦は打率.338、2本塁打、13打点だった。若手の成長とともに、中村をはじめとした中堅、ベテランの奮起に期待したい。

 また、好投手から打つこともそうだが、そこに足を使った攻撃でソフトバンク投手陣を攻略するのも一つの手ではないだろうかーー。対外試合、オープン戦の戦いを見ていると、足を絡めた攻撃が目立つ。足を売りにした選手だけでなく、安田尚憲、山口航輝といった長打力を武器にする選手たちも積極的に、次の塁を狙う。チーム全体で、1つ先の塁を狙う意識が浸透しているように見える。昨年も9月4日から6日かけてのソフトバンク戦では足を絡めた攻撃で得点を奪い、そのリードを投手陣で守り勝ち3連勝した。足を使い、相手の嫌がる攻撃を展開していきたいところだ。

 ロッテは昨季、楽天に8勝15敗1分、西武に9勝15敗と大きく負け越しており、苦手球団をなくしソフトバンクに勝ち越すことで、リーグ制覇が見えてくる。

文=岩下雄太

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