パ6球団で唯一の未発表
ロッテは6日、本拠地・ZOZOマリンで行った西武とのオープン戦に4-0と快勝。今年もローテの軸としての期待がかかる2人の右腕が好投を見せた。
まずマウンドに登ったのは、背番号18を背負う二木康太。高卒8年目の25歳右腕は、初回から威力抜群のストレートを軸に、強力・西武打線に立ち向かう。
2回、ピッチャー強襲の内野安打から一死一・二塁というピンチを迎えたが、ルーキーの若林楽人はフォークで空振り、つづく岡田雅利は140キロのまっすぐでズバッと見逃し三振。走者を背負っても強気のピッチングで、見事に無失点で切り抜ける。
3回も、先頭のルーキー・ブランドンに左中間突破の二塁打を許したが、トップに返って金子侑司を内野ゴロ、源田壮亮は中飛で二死。外崎修汰には内野安打を許して一・三塁、さらに盗塁もあって二・三塁となったが、怖い4番の山川穂高をまっすぐで押し込み、中飛に斬って3アウト。ここもピンチで踏ん張った。
その後、二木からバトンを受けたのが美馬学。昨季はチームトップの10勝をマークした右腕だが、4回に若林から空振り三振を奪うと、5回は岡田を空振り三振、金子を見逃し三振に仕留め、6回も外崎を空振り三振。
終わってみれば、3イニングを投げて打者9人、4奪三振で無四球の無安打、無失点という完ぺきな投球を披露。状態の良さをアピールした。
開幕まで残り3週間を切り、開幕投手を発表する球団も増えてきた中、ロッテは今のところ発表はなし。エース・石川歩が下半身のコンディション不良で調整が遅れていることを考えれば、“大役”の候補はこの日登板した二木と美馬。この2人の一騎打ちと考えて良いだろう。
生え抜きのNo.18が、ついに初の大役を掴み取るか。はたまた昨年は一時“内定”を勝ち取りながら、故障と開幕の延期で石川に譲ったベテランが2年越しの大役を仰せつかるのか…。井口資仁監督のコメントに注目だ。
パ・リーグの開幕戦
▼ 3月26日
楽天(涌井秀章)- 日本ハム(上沢直之)
<楽天生命パーク 16時>
西武(髙橋光成)- オリックス(山本由伸)
<メットライフ 18時>
ソフトバンク(石川柊太)- ロッテ(???)
<PayPayドーム 18時30分>