ピンチに動じない落ち着いた投球
ロッテの二木康太投手(25)が12日、ZOZOマリンで行われている中日とのオープン戦に先発登板。5回を投げて被安打4、無四球・4奪三振で無失点の好投を見せた。
このオープン戦2度目の登板となった背番号18。前回登板は3月5日(金)の西武戦で、その時は3回を投げて被安打が4、無四球・2奪三振で無失点という好投を見せ、試合後には初の開幕投手の大役が決定。井口資仁監督も「これからマリーンズの投手陣を引っ張っていってもらいたいなという思いを込めて」と、期待を口にしていた。
この日は“大役”を任されてから初めてのマウンド。初回、いきなり先頭の大島洋平にレフトへの安打を許すも、続く京田陽太は“伝家の宝刀”・フォークで空振り三振。その間に盗塁を決められたものの、阿部寿樹とダヤン・ビシエドを連続で遊ゴロに斬り、立ち上がりのピンチを切り抜ける。
2回も先頭の高橋周平にセンター前へと弾き返されたが、つづく平田良介のふらふらと舞い上がった右中間への飛球はセンターの藤原恭大がランニングキャッチ。滝野要は高めの速球で遊飛に打ち取り、二死一塁から木下拓哉も速球でバットを粉砕するショートへのハーフライナー。130キロ台のスピードながら打者を押し込むまっすぐで封じ込んだ。
3回は先頭の岡林勇希を外の速球で見逃し三振に斬り、初回に安打を許した大島も力のない遊飛。京田も二ゴロで、この試合初の三者凡退。
4回は一死からビシエドに安打を許したが、後続を空振り・見逃しの連続三振。5回も先頭の滝野に二塁打を浴びて無死二塁というピンチを迎えたものの、木下を遊ゴロ、岡林は三邪飛、トップに返って大島も二ゴロに斬り、冷静にピンチを脱出。前回登板と同様、走者を背負いながらも、ホームインは許さない粘りの投球。しっかりと試合を作っている。
この日は5回を投げて77球、被安打は前回と同じ4本で4奪三振、無四球・無失点という好投。球数・イニングを伸ばしたうえで無失点投球を継続と、2週間後の“大役”に向けて順調な仕上がりをアピールした。
二木康太・プロフィール
ポジション:投手
投打:右投右打
生年月日:1995年8月1日(25歳)
身長・体重:190センチ・85キロ
出身地:鹿児島県
球歴:鹿児島情報高-ロッテ(13年・6位)
[昨季成績] 15試(92.2回) 9勝3敗 防3.40
[通算成績] 99試(586.2回) 34勝38敗 防4.08
パ・リーグの開幕戦
▼ 3月26日
楽天(涌井秀章)- 日本ハム(上沢直之)
<楽天生命パーク 16時>
西武(髙橋光成)- オリックス(山本由伸)
<メットライフ 18時>
ソフトバンク(石川柊太)- ロッテ(二木康太)
<PayPayドーム 18時30分>