2021.03.31 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 7 | 終了 | 2 | 福岡ソフトバンクホークス |
京セラD大阪 |
指揮官も「計算できる」と評価
オリックスの増井浩俊が31日、京セラドーム大阪で行われたソフトバンク戦に先発登板し、5回を無失点に抑えて勝利を収めた。
増井は最速150キロのストレートに、カーブなどの変化球を効果的に使って初回からソフトバンク打線を翻弄。5回には先頭のデスパイネに二塁打を打たれ、ピンチを招くも最後は周東佑京を一ゴロに打ち取り、予定投球回数の5回を76球、2安打、4奪三振、無失点という内容でマウンドを降りた。
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降板後、増井は「キャンプ中に怪我をしてしまって、ここまでリハビリに付き合ってくれた皆さんに感謝の気持ちを込めて、投げられる喜びを感じながら投げました。前回、ファームで6回まで投げた“いい感じ”をそのまま出せたと思います」と振り返り満足感を示した。
また、「初回から味方が6点取ってくれて勇気をもらいましたし、大胆に攻めることができた。先発になってから投げ始めたカーブやシュートも効果的に使えていましたし、しっかりと0に抑えることができてよかったです。先発としてひとつでも勝てるように投げたい」と自身の投球を振り返るとともに、今後に向けた決意を口にした。
オリックスは初回から打線が爆発。ソフトバンク先発の左腕・大竹耕太郎から一死満塁の後期を作ると、中川圭太の2点適時二塁打、さらに二死満塁となって大城滉二の3点適時二塁打、紅林弘太郎の適時打で6点を奪取。打者一巡の猛攻で増井を援護すると、3回にも紅林の犠飛で加点。増井の後を竹安大知、富山凌雅、能見篤史、鈴木優でつなぎ、7-2で本拠地初勝利を飾った。
試合後、中嶋聡監督は「増井の球数は80から90球を目指してやってきた」ことを明かしつつ、「初回の感じを見ていたら、いい調整ができていた。増井の先発としての特徴は力感なくあのボールを投げられること。先発であのスピードがあれば四球で崩れなければ計算ができるピッチャー」と評価した。
あす4月1日は中5日で山本由伸を投入。指揮官は「由伸で5割に戻す。ひとつずつやって離されないようにする」とカード勝ち越しをエースに託した。
取材・文=どら増田