2021.04.01 17:45 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 11 | 終了 | 11 | 東京ヤクルトスワローズ |
横浜 |
ルーキー牧が打線に火を付けるも…
引き分けを挟んで4連敗と苦しんでいるDeNAは1日、ヤクルトと壮絶な打ち合いを演じた末に11−11で引き分け、12球団で唯一、開幕から勝ち星のないチームとなった。
今カードの初戦は逆転負け、2戦目は青木、山田、内川らの主力を欠く相手に逃げ切られる嫌な流れの中、先発の上茶谷大河が乱調で2回5失点KOと飲み込まれたが、打線が奮起。中でも3番に座るルーキーの牧秀悟が初回の三塁打で打線に火をつけ、2回までに9得点と大量点を奪うなど、4回終了時には5点リードと試合を優位に進めていた。
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しかし、11−7と4点差で迎えた7回、今まで不調の石田健大が登板すると状況が一変する。先頭の塩見にヒットを許したあと二死までこぎつけるが、代打攻勢の前に四球と二塁打で失点。三浦監督は平田真吾へのスイッチを決断したが、一度傾いた流れは止められず、わずか2球で連続適時打を浴び、試合を振り出しに戻されてしまった。
その後は両軍のリリーフ陣が踏ん張り、スコアは動かずノーガードの殴り合いは痛み分けに終わったが、DeNAにとっては負けに等しい内容だった。
責任を負う新指揮官
試合後、三浦監督は7回の石田起用について「(山﨑)康晃の状態を見て、7回を石田に」との作戦で挑んだが、「これで出た試合は全て失点してしまっている。ボールは悪くないが、配球なのか間合いなのか…両方だと思います」と語り、今後の起用方法については「考えます」と言い残した。
なかなか勝てない現状については「すべて監督です。勝てないのは監督です」と責任を一身にかぶり、「(選手は)元気に毎日取り組んでやってくれている。みんな勝とうという姿勢で、明日こそ勝とうという気持ちでやっている」と全面的にかばった。
最後に勝つために「また明日こそという前向きな気持ち」が重要と強調した新指揮官。週末の試合も本拠地ハマスタでの3連戦、明日こそ待望のウイニングボールを手にしたいところだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)