2021.04.02 18:00 | ||||
東北楽天ゴールデンイーグルス | 4 | 終了 | 2 | オリックス・バファローズ |
楽天生命パーク |
指揮官も「役割を果たしてくれた」と評価
楽天の涌井秀章投手が2日、本拠地・楽天生命パークで行われたオリックス戦に先発登板。7回を100球、9奪三振の2失点と試合を作り、開幕2連勝を飾った。
試合は、先発の涌井が初回を三者凡退で立ち上がると、その裏に1番・辰己涼介、2番小深田大翔の連打で無死一、三塁の好機を作り、島内宏明の遊ゴロで先制。さらに四球や進塁打で二死ながら再び一、三塁とし、「ここ最近、チャンスでたくさん回ってくるので、そろそろ打たないとヤバイと思っていた」という鈴木大地がライト前に運んで2点目を奪った。
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涌井は3回までに7つの三振を奪うなどリズムに乗ると、6回まで無四球2安打ピッチングを披露。一方の打線が「チャンスを作って、あともう一つ押し切れば得点というところで取れていなかった(石井監督)」状況を追加点を受け、6回一死三塁という場面でスクイズを敢行し、これを小郷がしっかりと決めて見せた。
貴重な3点目をもらった涌井は7回もマウンドに上がったが、吉田正尚とモヤに連続二塁打を浴びて失点。さらに代打・ジョーンズにも適時打を許し、1点差にまで迫られた。しかし、この勝負どころで伏見寅威を投ゴロ併殺に仕留め、リードを守ったまま降板。その裏に茂木栄五郎の7戦連続安打となる適時二塁打でリードを2点に広げると、8回を酒居知史、9回を松井裕樹が締め、3カード連続での白星スタートに成功した。
試合後、殊勲の涌井は「最後に2点を取られて交代したことでちょっとモヤモヤしていますが、こうやってチームが勝ったので良かった」とコメント。「こうやって(カードの)頭がしっかり取れれば、チームも(カードの)勝ち越しが見えてくる。次回もしっかり勝てるように頑張りたい」と、カード頭に登板することの意味をあらためて口にした。
その姿に、石井一久監督も「先発の涌井がしっかりと7回を投げて役割を果たしてくれた。横から見ている感じでは、開幕戦より精度が高くてしっかりとしたクオリティを持ってピッチングしてくれたと思う」と評価。涌井と共にお立ち台に上がった鈴木大地も「涌さんがしっかり頭をとってくれるので、明日は(先発する)弓削を野手陣でサポートできるように頑張りたい」と、良い状態でカード2戦目に望めることを強調した。
また、翌日の試合に向けて鈴木は「田中(将大)さんが投げない土曜日でも勝てることを、全員で見せたい」と語り、登板する弓削に対して指揮官は「弓削らしいゴロアウトをしっかりとって、勝ち投手の権利を手にして欲しい」とエールを送った。