2021.04.06 17:45 | ||||
埼玉西武ライオンズ | 2 | 終了 | 13 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
メットライフ |
早めの継投が裏目に!?
引き分けを挟んで5連勝中だった西武の投手陣が、13本の被安打を上回る14個の四死球を与え、楽天に大敗(2−13)した。
この日の先発は、1週間前の今季初登板で白星を手にした松本航。試合前日には「今年のテーマである大胆にゾーンで勝負するということをやっていきたい」と語っていたが、先頭の辰己涼介を3球三振に仕留めたあと、際どいコースがボールになる場面もありつつ、4者連続四球で1点を献上してしまう。
その後も続いた一死満塁のピンチは切り抜けたが、中村剛也の2号ソロで追いついた直後の3回に二死走者なしから茂木栄五郎に被弾。再びリードを許す展開に。4回になってようやく三者凡退とリズムが出てきた右腕だったが、この時点ですでに90球。すると5回からは、この日33歳となった新加入の吉川光夫がマウンドに上がる。
ところが、代わった吉川が先頭打者の辰己にヒットを許し、小深田の犠打で得点圏に走者を進められると、続く島内宏明に被弾して2失点。続く6回のマウンドにも吉川が上がったが、ヒットと2四球で無死満塁となり、下妻貴寛と辰己の連続適時打で3失点、さらに四球と適時打で失点とピンチを広げ、一死も取れないまま降板となった。
吉川の後を受けて登板した3番手の田村伊知郎も死球と適時二塁打で失点。8回からマウンドに上がった4番手・井上宏輝も2回を投げて3安打、4四球で2失点と、登板した4投手で14与四死球の大乱調。これには、6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた田尾安志さんも「ゲームにならない」と苦言を呈した。
その上で、「先発投手の替え時」をポイントに挙げ、「やっとリズムに乗ってきた松本を5回に変えてしまった。この替え時がどうだったのか。もう1イニングくらいは投げさせたかった」と指摘。電話解説で出演した斉藤雅樹さんも松本の交代がアクシデントなければとしつつ、「90球なら全然いける」との見解を示した。
また、田尾さんは2番手・吉川の状態が良くなかった点に言及し、もう少し早いタイミングで交代を決断しても良かったのではないかと主張。その後に登板した田村と井上についても「劣勢はわかっているけど、その中でどれだけアピールできるのか。それを辻監督は見たかったと思う。しかし2人とも結果を残せなかったことで、今日のゲームは何の収穫もない。そういうゲームになってしまった」と、厳しい言葉を続けた。
ここまで投手陣の踏ん張りによって勝ち星を拾ってきただけに、あす以降の投手陣がどのような投球を見せてくれるのか注目だ
▼ 西武の継投
松本:4回(90球) 被安打2/与四死球5/2失点
吉川:1回0/3(45球) 被安打7/与四死球3/8失点
田村:2回(30球) 被安打1/与四死球2/1失点
井上:2回(44球) 被安打3/与四死球4/2失点
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合計:被安打「13」/与四死球「14」/失点「13」
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』