ニュース 2021.04.19. 11:00

ロッテ・佐々木千隼が明かす直球が力強くなったワケ

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ロッテの佐々木千隼

今季初勝利


 ロッテの佐々木千隼が18日のオリックス戦で、19年8月15日の日本ハム戦以来となる白星を挙げた。

 開幕一軍を掴み、ロングリリーフでの登板が多い今季の佐々木は、8日のオリックス戦で3回を無失点に抑えたのを最後に、1週間登板がなかった。開幕から先発陣は5イニング以上投げており、9日以降は特に先発陣が安定。そのため、なかなか登板の機会が訪れなかった。

 18日のオリックス戦では1-2の8回から登板。3番の安達了一からはじまる打順も安達を右飛、4番・ジョーンズを三ゴロ、5番・杉本裕太郎をストレートで3球三振、リズムよく10球で抑えた。すると直後の9回に打線が2点を奪い逆転勝利し、8回の1イニングを無失点に抑えた佐々木が今季初白星を手にした。

力強いストレート


 今季は開幕から安定した成績を残す佐々木だが、昨年の秋口からストレートが力強くなった印象だ。

 「スピードガンの割には強い球がいっているのではないかなと思いますね」と本人も一定の手応えをつかんでいる。

 昨年11月9日に行われたフェニックスリーグでの巨人戦で投げていたストレートは特に素晴らしかった。佐々木本人も「そうですね。あのときはいい感じで投げられていましたし、去年の秋ぐらいからフォームの意識で変わった部分がありますね」と話し、「力まないように投げようという意識で投げていました」と口にした。

 力感のないフォームに変えようと思ったきっかけについて「プロに入ってからスピードが出なくなって、今でも出したい気持ちはあるんですけど、ずっとそこばかり追い求めてしまい、フォームをぐちゃぐちゃになってというのがあった」と明かし、「どうやったらいいのかなと考えていて、なんというんですかね、ギャップというか、フォームの力感の割に球が来ているなという風に思ってもらえたら、バッターも打ちにくいのかなと考えました」と試行錯誤しながら現在の形にたどり着いた。

 ストレートもこれまでに比べると、綺麗な回転のボールが多い印象を受ける。「数値を見てもホップ成分があがったり、回転数が多くなったりというのは数値的にはでてきている」とのことだ。

 4月8日のオリックス戦の1-5の8回一死走者なしから太田椋を、見逃し三振に仕留めた141キロのストレートは外角いっぱいに決まる見事なボールだった。

 佐々木本人も「いい球だった」と納得の1球となったが、「あの前に4球スライダーを続けて、スライダーの意識もあったと思うんですけど、それで見逃しが取れたというのもあると思う。まっすぐを待っていて、まっすぐを投げていたら(三振を)取れなかったかなと思うので、もっといい球を投げられるようにしたいなと思います」と客観的に自己分析し、反省することも忘れなかった。


縦に落ちるスライダー


 今季の佐々木の投球でストレートともに気になるのがスライダー。今季の佐々木のスライダーは、横に曲がるスライダーだけでなく、縦に落ちるスライダーも投げているように見える。

 「あんまり変えたという意識はないんですけど、ちょっと変わったのかなと思います。ただ自分で変えようと思って、意識して投げているわけではないですね」。

 4月8日のオリックス戦では、安達了一を縦に落ちるスライダーで空振り三振を奪った。佐々木は「(安達選手を三振に仕留めたスライダーは)ちょっと落ちる成分が多かったかなと思います」と振り返った。


「貢献したい」


 シーズンはまだ始まったばかり。結果を残し続ければ、ロングリリーフだけでなく、勝ちパターンや先発というのも見えてくるのではないだろうかーー。

 佐々木はプロ入りから常々“勝てる投手”になりたいと口にしている。佐々木に勝ちパターンで投げたい、先発で投げたいという思いがあるのか訊くと、「特にそういうこだわりはないですが、とにかくチームに何かしらの形で貢献できればいいなと思います」と返ってきた。

 振り返れば、これまでのプロ4年間、故障で離脱することが多かった。「過去は毎年怪我して来たので、まずは1年間怪我をしないで野球をやって、それがチームの戦力として貢献できればいいなと思います」。1年通してチームのため、そして自分のために腕を振り続け、最高のパフォーマンスを発揮し続けて欲しい。それは、マリーンズファンも願っている。

取材・文=岩下雄太

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