ドラ1右腕がチームの窮地を救う
ドラフト1位の栗林良吏が圧巻の火消しで試合を締め、自らが持つデビューからの無失点記録を15試合に伸ばした。
広島は1点リードの8回裏、3番手の塹江が一死満塁のピンチを作り、佐々岡監督は今季初めて新守護神を前倒しで投入。栗林は1点も許されない場面で代打・井領を投ゴロ併殺に仕留め渾身のガッツポーズを作った。
続投した9回は安打と四球で無死一、二塁のピンチを招いたが、途中出場の滝野に送りバントをさせず見逃し三振で1アウト。続く4番・ビシエドは空振り三振、最後は5番・高橋周を二ゴロに退け1点リードを死守した。
1回2/3で23球を投じ、1安打無失点、2奪三振1四球の好救援。チームを救う火消しで9セーブ目を挙げ、デビューからの無失点記録は15試合に伸びた。
8日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説の江本孟紀さんは栗林について「フォークボールがめちゃくちゃいい」と絶賛。「高いところから角度のあるフォークを投げるのでバッターは早々にタイミングが取れない」と絶対的な決め球を持っていることに触れ、「カーブもいいし、真っすぐのコントロールもいい。素晴らしいピッチング」と高く評価した。
一方で同じく番組に出演した斎藤雅樹さんは「素晴らしいの一言」と称賛するも、「シーズンの終盤みたいな起用法になっていますが…」とイニングまたぎでの登板に触れ、「広島は連敗しているのでどうしても止めたかったという佐々岡監督の願いもあった」とチーム事情を考慮しつつも、登板過多を心配するコメントを寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』