ロッテにとっては起死回生、西武にとっては痛恨…
ZOZOマリンで行われたロッテ-西武の一戦は4-4の引き分け。
ロッテは最終回に好調ブランドン・レアードが劇的な同点2ランを叩き込み、カード初戦の黒星を回避した。
2-4で迎えた9回裏、西武のマウンドには離脱中の増田達至に代わって抑えを務めるリード・ギャレット。
ロッテは一死から角中勝也が粘って粘って10球目を引っ張ると、一塁へのゴロはベースに当たって大きく跳ねてライトへ。ラッキーな二塁打でチャンスが転がり込む。
代走・和田康士朗が起用され、打席には2試合連続本塁打中のレアード。2ボール・1ストライクからの外の変化球をフルスイングすると、打球は左中間スタンドに吸い込まれて同点2ランとなった。
14日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、スタジオ解説に大久保博元氏、電話での解説に大矢明彦氏と“元捕手”のレジェンドが揃っていたこともあり、このシーンの「配球」が話題に。
2ボール・1ストライクからの4球目の“ナックルカーブ”について、MCの野村弘樹氏は「見ていたらカーブは高いし、抜けているんですよね。角中に打たれたのもそうでしたが、この選択はどう見ますか?」と振ると、大久保氏は「空振りを取りにいった勝負球で、真っすぐを打たれていたらカーブの方が良かったんじゃないか…と思うと思いますよ」と、この選択が「間違いではなかった」とし、「ナックルカーブの方が森にとって良かったというだけじゃないかなと思います」と、普段からボールを受ける森の判断を支持。
大矢氏も、「レアードの状態が非常に良いというのがバッテリーにもあったと思う。アウトローに行く変化球、というのが一番安全な考え方だったと思うんですよ。それが多少甘くはなったとはいえ、レアードの方が腕を伸ばしてホームランを打った。よっぽど状態が良いんだろうなと思います」と、打ったレアードを称賛。
“元捕手解説陣”の見解としては、捕手の森は安全第一の外・低めの決断だったと分析しつつ、それらをすべて吹き飛ばすほどにレアードの調子が良かった、とまとめた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』