◆ 熱投派の右腕へエール
日本ハムのドラフト1位右腕・伊藤大海投手が21日、敵地での西武戦に先発し、自身ワーストの5回途中5失点で降板。4回までは力投を見せていたが、やや球数もかさみ4敗目を喫した。
立ち上がりから2者連続で三振を奪うなど、存在感を示したが、2回に先頭の山川穂高に詰まりながらもフェンスオーバーされ、先に失点。さらに四球とヒットで無死一、三塁とピンチを背負ったが、これを切り抜けると、3回、4回と尻上がりに状態を上げてきた。
ところが3回り目となった5回に一死から内野安打、四球、さらにワイルドピッチで二、三塁とし、西武の4番・中村剛也にフルカウントから投じたスライダーを捉えられて2失点。続く栗山巧にもフルカウントまで粘られると、最後は際どいボールを見極められ、四球を与えたところで降板となった。
結局、その後さらに2点を失って、伊藤は4回1/3を103球、5失点という結果に終わった。
21日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に電話出演した齊藤明雄さんは、伊藤の投球について「スタミナ切れているわけではないけど、勝てていないからか初回から飛ばしすぎて、力みすぎて体が言うことを効かなくなっているように見えた」と指摘。
4つの四球を与えるなど、全体的に球数か多かったことにも触れ、「あまりにも際どいところを狙いすぎている。自分のボールに自信を持って、真っ直ぐもキレがあるし、フォークもいい。真ん中やや甘めに投げて早いカウントから打ち取るということを考えられれば、球数少なくもう少し長いイニングを投げられる素質のあるピッチャー」と語り、ややアバウトに投げても打ち取れるだけの球を持っているとの見解を示した。
同じく解説の金村義明さんも「短いイニングの方が合うのかなというような気さえする熱投派。先発ならちょっと抜くところ、強弱をつけた方がグンと伸びるような気がします」と述べ、さらなる成長に期待を寄せていた。
