2021.05.25 18:00 | ||||
阪神タイガース | 3 | 終了 | 5 | 千葉ロッテマリーンズ |
甲子園 |
16年ぶりVに向けた足固めへ
16年目を迎えたセパ交流戦がいよいよ開幕。約2年ぶりの開催ということもあり注目を集める今大会、その開幕カードで注目したいのが、阪神とロッテの一戦だ。
16年前には日本シリーズでも激突し、その時は屈辱的な大敗を喫した阪神だったが、今季はここまで投打が噛み合い白星を積み重ねて首位を快走。2位の巨人に4ゲーム差をつけているものの、交流戦では簡単にゲーム差が縮まる可能性もある。直前の3連戦がコロナ禍の影響で中止となり、実戦から離れている点に不安は残るが、意外にも?交流戦ではロッテ相手に勝ち越しており、悪い印象はない。
<阪神>
今季の成績 28勝 12敗 2分 勝率.700(1位)
交流戦通算 165勝176敗13分 勝率.484(8位)
対 ロッテ 29勝 25敗 5分 勝率.537
混パ継続への足掛かりへ
一方、16年前の交流戦で初優勝を飾ったロッテ。ここまでリーグ戦では貯金1の3位だが、首位までは3ゲーム差と射程圏内だ。交流戦終了後にはトップに立っている可能性がある一方で、4位の西武とは1ゲーム差と、Bクラスもすぐそこ。得意の交流戦で勝ち星を積み重ねたいが、その交流戦で唯一負け越しているのが阪神。とはいえ、リーグの状況を考えれば、いきなりつまづきたくはないところ。
<ロッテ>
今季の成績 20勝 19敗 7分 勝率.513(3位)
交流戦通算 184勝156敗14分 勝率.541(3位)
対 阪 神 25勝 29敗 5分 勝率.463
両チームとも打線が好調
見どころの1つは、両リーグで最多のチーム総得点を叩き出している強力打線。阪神は、5月に入って4割超えの打率を残している1番・近本光司を筆頭に、勝負強い3番・マルテと5番・サンズの両助っ人が健在だ。そこに、戦列を離れていた4番・大山悠輔も戻ってくる。その大山が不在の間4番を務めたゴールデンルーキー・佐藤輝明が6番に座り、その後ろには得点圏打率リーグトップの梅野隆太郎が控える。
ちなみにセ・リーグの得点圏打率上位4選手は全員が阪神の選手。前述の梅野に加え、2位がマルテ、3位が佐藤、4位がサンズとなっている。あとは、不動の2番だった糸原健斗離脱の穴埋めをどうするかで、得点力は変わってくるかもしれない。
一方、豪腕が揃うパ・リーグの中で今季最も多くの得点を奪っているのがロッテ打線。1番・荻野貴司と3番・中村奨吾が打率3割超えで、2番・マーティンと5番・レアードが本塁打ランキングの1位と3位、打点に関しては、マーティンがトップで4番・安田尚憲が3位、中村が4位と、上位打線の破壊力は抜群。さらに、6番に入る角中勝也も存在感をましており、その打線はリーグ屈指の繋がりを誇っている。
まずは初戦、阪神の西勇輝と、ロッテの二木康太、両右腕が強力打線を相手にどのようなピッチングを見せるか注目したい。
どんなドラマが!?
また、大きな注目を集めている話題の一つが、かつての“象徴”鳥谷敬の甲子園帰還。鳥谷自身も「ビジターとして甲子園に行くのは初めての事なので球場の三塁側ベンチもそうですし、練習を行う時間帯もそうですし、今まで経験をしたことがないことなので、そういった違いを感じたり知れるということをとても楽しみにしています」とコメント。勝手知ったるかつてのホームグラウンドでどのような姿を見せるか、両軍のファンも楽しみにしていることだろう。
そして、もうひとつ期待したいのが、投打の“令和の怪物”対決。ロッテの井口監督は、順調なら佐々木朗希を登板させる意向を示しており、抹消から最短となる中10日、27日を予定している模様。もし佐々木朗の登板が実現すれば、高校時代はあと一歩届かなった“聖地”への初降臨となり、打の“怪物”阪神・佐藤輝との対戦も実現。プロ野球ファンとしては是が非でも目にしたい一戦となるだろう。
どんなドラマが待ち受けているのか、想像しただけで今からワクワクが止まらない。