ニュース 2021.06.01. 11:00

攻走守に貢献度の高いロッテ・マーティン

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ロッテ・マーティン

広島3連戦は1安打も…


 ロッテのレオネス・マーティンは、前カードの広島との3連戦、3試合で打率.091(11-1)、1打点、1盗塁と数字だけ見れば物足りないが、数字には現れない貢献度の高さを改めて感じさせる3試合だった。

 特にマーティンの存在が際立ったのが5月28日の初戦だ。0-0の初回一死走者なしから立ち上がり制球に苦しむ広島の先発・矢崎拓也から四球を選ぶと、続く中村奨吾が放った左中間への飛球に広島のセンター・西川龍馬がレフトの松山竜平と重なるようにキャッチしたのを見て、二塁へタッチアップする好走塁。マーティンは4番・レアードの2ランで先制のホームを踏んだ。

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 4-7の5回一死一、二塁でレアードの打席中に、一塁走者・中村奨吾、二塁走者のマーティンが、矢崎の投球モーションを完全に盗みダブルスチールを成功。レアードが放った打球は強風にあおられながらセカンドの後方へ飛び、広島のセカンド・安部友裕は捕球体勢が崩れ、倒れこむようにキャッチ。それを見た三塁走者のマーティンが一気にホームを陥れた。

 この日のマーティンは3打数0安打3三振2四球と、ノーヒットだったが、四球で出塁した第1打席と第3打席では得点に繋がる好走塁を披露。走塁や守備でチームに貢献し、バットでも当たりは出なかったが、28日が5打席で23球、29日が6打席で24球、30日が5打席で25球を広島投手陣に投げさせた。2番を任されており、他の打者に比べて打席数が多いとはいえ、この3試合で広島投手陣に72球を投げさせたのはチームトップの数字だった。


5月は成績を落とすも…


 来日3年目で初めて月間MVPを受賞した3・4月に比べて、5月は成績を落としたが、随所に素晴らしい働きを見せた。

 1試合に2本塁打を放った5月16日の西武戦では、6-4の7回一死走者なしからセンター前に安打を放ち、一塁ベースを回ったところでスピードを緩める動きを見せるも、センターのやや緩慢な動きを見逃さず、二塁へ進塁する好走塁。守備でも6-6の8回二死二、三塁から若林が放ったライトフェンス際の当たりに、フェンスに激突しながらキャッチするファイト溢れるプレー。

 5月19日のオリックス戦では6-3の6回一死二塁から中村の打席中、1ボールからの2球目に山本由伸のモーションを完全に盗み三塁盗塁を決めた。5月23日の楽天戦では得点に繋がらなかったが、0-0の初回無死二塁の場面、初球から引っ張り、一ゴロで二塁走者の荻野を三塁へ進める進塁打。ちなみにこの日は3回の打席で適時打、7回の打席では第14号2ランを放ち、35打点となり打点ランキングリーグトップに浮上した日でもあった。状況に応じた打撃ができるのもマーティンの凄さのひとつといえる。5月25日の阪神戦では、2-3の8回に値千金の逆転2ランを放った。

 リーグトップの16本塁打、39打点をマークし、打率は.255と普段マリーンズの試合を見ないファンからすれば、一発もあり勝負強い打者でありながら、確実性にやや欠けるというイメージがあるかもしれない。ただ、安打が出なくても球数を投げさせて四球を選んだり、2番打者として進塁打でチャンスを広げたり、相手の隙を突いた走塁、強肩を武器にした守備などで、チームに貢献している。あるコーチはマーティンを「勝利に貪欲なメジャーリーガー」と評価する。チームの勝利のために、今できることを全力でプレーするマーティンがいるからこそ、安定した戦いができている要因のひとつなのかもしれない。

▼ マーティンの月別成績
3.4月:31試 率.271(118-32)本10 点24 四15 出塁率.363
 5月:21試 率.232(82-19)本6 点15 四14 出塁率.354

文=岩下雄太
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