交流戦恒例企画「一打席対決」
5日に横浜スタジアムで行われたDeNA-ロッテ戦の試合前、“伝説のOB一打席対決”にDeNAのOB・森本稀哲氏とロッテのOB・小林宏之氏が登場。
チーム同士の戦いを前に、OBによる真剣勝負が実施された。
現役時代からパフォーマーとして鳴らした森本氏は、リーゼント風のカツラにサングラスの“番長ルック”で颯爽と登場。掴みはバッチリだったが、初球に大きな空振りで転倒すると、早くもカツラを取って勝負モードに。
対する小林氏はそんな動きに惑わされることなく、見事なコントロールでボールを外角へ集め、追い込んだ後の5球目を打たせて内野ゴロ。
OBによる試合前の“代理戦争”は、ロッテ・小林宏之に軍配があがった。
「盛り上げ」に徹しつつも「結果はガチ!」
対決後、小林氏は「久しぶりで緊張したが、稀哲とは何回も対戦したので懐かしく、楽しくできた」と笑顔。
これに対し、森本氏は「宏之さん、練習したでしょ!球速かったですよ!」とクレームを入れつつ、「凡打はしましたけど、あとは選手たちに託します!ベイスターズが勝たないとセ・リーグが盛り上がらないので」と、現役選手たちにエールを送った。
その後、会見場に現れた森本氏はまずカツラについて聞かれ、「きのうドンキで買いました。最初は宏之さんが投げるので普通に行こうかな、と思いましたけど、900本しか(ヒットを)打っていない僕がガチで行くのはちげーなと」とコメント。
つづけて、「球団からのオファーを考えたら、ファンサービスファースト。ファンの人が喜んでくれる一打席対決、それはヒットを打つことではなく盛り上げること」と自身の使命について語り、「横浜、そして監督が三浦さんと言うことでリーゼントしかない」と、様々な考えから今回のコスプレに至ったことを明かした。
「現役の時からパフォーマンスはやるけど、野球はしっかりがモットー」が森本流。
なので「結果はガチです!バットも中村紀洋さんの、プロ野球界で一番長いであろう、ホームランを打てるバットをチョイスしたんですが、ヘッドが出てこなかった…」と完敗を認める。
一方の小林氏は、「練習はしていないが、小学生を教えているのでキャッチボールくらいは」とのこと。
その中で「130キロ出たのは嬉しい。思ったより良かった」と喜びつつ、「良い球行った!と思ったのにファウルを打たれたのはビックリした」と、森本氏の対応力を讃えるコメントも。
球種は「全部ストレートです」と明かしたが、森本氏からは「握り見てないから分かんないですよ」とツッコミ。終始和気あいあいとした雰囲気の会見となった。
取材・文=萩原孝弘