セ主催でQS達成したのは…
「5.98」。
この数字はロッテの交流戦チーム先発防御率だ。ここまで交流戦を12試合を終えて、ロッテの先発陣はクオリティ・スタート(6回3自責点)以内をクリアしたのは12試合中で3度。セ・リーグ主催試合では、早いイニングでも投手が打席に回ってきたところで代打が送られるケースが多かった。そのため、セ・リーグ主催試合の9試合でQSを達成したのは、6月2日の中日戦で6回を2失点に抑えた岩下大輝だけだった。
8日のヤクルト戦からはパ・リーグ主催試合となり、投手が打席に立たず、普段通りの戦いができる。ちなみに5月28日〜30日にかけてZOZOマリンスタジアムで行われた広島との3連戦は、美馬学、小島和哉の2人がしっかりとQSを達成した。
8日のヤクルト戦は二木が予告先発
先週は先発投手が序盤で降板する試合が多く、リリーフ陣の登板が多かった。8日の予告先発となっている二木康太は、1イニングでも長く投げて欲しいところ。二木は交流戦で登板した阪神戦(4回・3失点)、中日戦(5回・1失点)はいずれもセ・リーグ主催試合だったこともあり、打席が回ってきたところで代打が送られ、早いイニングでの降板となった。
二木は球団を通じて、8日のヤクルト戦に向け「ずっと短いイニングで交代しているので、なんとか長いイニングを投げられるように頑張りたいと思います」と意気込む。
その一方で、「ただ、あまり長いイニングをと変に意識しないで、目の前の一人一人を抑えることに集中し、その結果が長いイニングにつながると思うので、そのような意識をもって、しっかり投げられるように頑張りたいと思います」と冷静さも忘れない。
長いイニングを投げることも大事になってくるが、先取点を与えないことも勝利するうえでカギを握ってくる。先週は勝利した4日のDeNA戦以外、全て先制点を奪われている展開。2日の中日戦は土壇場の9回に追いつき、引き分けたが、そのほかの4試合はいずれも敗れた。長いイニングを投げること・先制点を与えないことが、勝利するためのひとつキーワードになっていきそうだ。
チームは5月30日終了時点で今季最多タイの「3」あった貯金も、先週1週間が1勝4敗1分だったこともあり、25勝25敗8分の勝率5割となった。チームに勢いを与えるためにも、二木には勝利を導く投球に期待したい。
<交流戦の先発成績>
5月25日(火)vs阪神 - 二木 4回 3失点
5月26日(水)vs阪神 ● 岩下 5回 3失点
5月27日(木)vs阪神 ○ 佐々木朗 5回 3失点
5月28日(金)vs広島 ● 鈴木 4回 5失点
5月29日(土)vs広島 ○ 美馬 6回 2失点
5月30日(日)vs広島 ○ 小島 6回 1失点
6月1日(火)vs中日 ● 二木 5回 1失点
6月2日(水)vs中日 - 岩下 6回 2失点
6月3日(木)vs中日 - 本前 4回 2失点
6月4日(金)vsDeNA - 鈴木 3回 5失点
6月5日(土)vsDeNA ● 美馬 5回 11失点
6月6日(日)vsDeNA - 小島 5回2/3 3失点
文=岩下雄太