7回二死までノーノー
オリックスの高卒2年目左腕・宮城大弥が9日、本拠地で行われた巨人戦に先発し、7回1安打1失点、自己最多13三振の快投でリーグ2位に並ぶ今季6勝目(1敗)を手にした。
宮城は初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せると、3回まで打者一巡で6奪三振とギアアップ。4回二死から3番・吉川尚輝に四球を許し初めて走者を背負うも後続は許さず、6回まで打者19人を無安打1四球に抑え込んだ。
7回は2番から始まる好打順もウィーラー、吉川を2者連続でクロスファイヤーの見逃し三振。ノーヒットノーランの期待も高まる快投だったが、二死無走者から4番・岡本和真に97球目の内角142キロを完璧に捕えられ、この試合初被安打となるソロホームラン左翼席上段に放り込まれた。それでも、続く5番・スモークは遊ゴロに退け、7イニングを投げきった左腕。8回はヒギンス、9回は平野佳寿がゼロで締め、宮城にとっては今季ホーム4試合目にして嬉しい京セラ初勝利となった。
9日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説の齊藤明雄さんは宮城の投球について「自由自在に投げていた」と絶賛。「(巨人の)各バッターに内角攻めをしてアウトコースのスライダーでカウントを稼ぐ上手いピッチングだった」と振り返り、「岡本に対しても2打席目は真っ直ぐでいきインサイドのスライダーでファウルにして最終的には大きなカーブで(岡本が)身体を前に出されて三振。ほんとうに19歳なのというマウンドの度胸の良さ」とセ・リーグを代表する4番打者との対峙しても物おじしない投球を称賛した。
また、齊藤さんは、岡本にインサイドのストレートを本塁打されたことについて「本人は『丁寧にいけばよかった』と言っていたが、僕はインサイド(で勝負すること)はあれでいいと思います。打たれて反省するべきだと思いますね」と今後への期待を込めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』